2006年08月23日

ハイド Live in USA 海外記事

元ネタ The Mercury News July 07, 2006

あるコメントを読んで、これはきっとリクエストに違いない!
と勝手に電波受信しました。このブログ始まって以来の翻訳のリクエスト。
これはもう翻訳するしかない。そんな訳で今日はラルク・アン・シエルのボーカル、ハイドがソロ活動の場を海外にも伸ばし、アメリカで行ったライブの現地記事の紹介です。

Hyde FAITH.jpg以前、アメリカでのアニメ大会に参加したハイドのインタビューを書きましたが、その時ハイドはこのライブの直前だったらしく、どんなライブになるか分らないけど、とても興奮していると語ってました。そして興奮していたのはハイドだけでは無かったらしく、サンフランシスコにあるライブ会場のフィルモアの前には徹夜組みのファンまでいたそうです。アメリカでのファン層もやはり女性が多いようですが、記事の中では地元の男性ミュージシャンの二人組みもライブに来ていた事が書かれており、ハイドの歌がロックやポップの本場アメリカの男性にもアピールしている事が分ります。このライブに限らず、英語の掲示板でハイドを賞賛する書き込みを良く見かけたりします。

かくいう自分もハイドにボーカリストとしての魅力を感じている1人です。
いったい彼の何が趣向の違うであろう世界中の人々を魅了するのか?
誤解を恐れずに言うと、ハイドは世界のトップシンガーに比べると歌は上手くないと思います。上手くないと書くと語弊があるので、安定してないと書くべきでしょうか。ライブ映像を見ると、そんなに走り回らなくていいからもっとしっかり歌ってくれと思う時が正直あります。しかし、そんな安定しない危うさを補って余りあるほどの声の魅力がハイドにはあります。その彼の声が洋楽にはない独特のメロディに乗せて歌われる時、それを聴いた者には形容し難い快感が訪れます。

そして、それは時に彼の歌手としての危うさも魅力に変えます。
例えば曲の序盤に、あれっ音外してないか、声も伸びてないようなとハラハラさせておいて、サビの部分ではキッチリと決める。そうすると観衆は、ハラハラとした不安定な状態から一気に快感方向へ開放されて、カタルシスを感じる事ができます。つまり、メリハリが利いてるんですよね結果的に。

長くなりましたね。もっと書きたい事があるんですが、ハイドとラルクの記事はこれからも書くつもりなので今日はこの辺にしときます。それでは現地記事をお楽しみ下さい。

HYDE: CAN ONE OF JAPAN'S BIGGEST ROCK ACTS BREAK BIG IN THE US?
ハイド:日本の偉大なロック歌手の1人は大きなアメリカ市場へ押し入ることができるか?


木曜日のサンフランシスコ、フィルモアでのデビューを踏まえると、この日本人ロックスター、ハイドはベースボールでのイチローや松井秀樹のように、ハードロックでの答えなのかもしれない。つまり、アメリカ競技の(日本人)スーパースター達はアメリカ人の同僚達と対等であるとみなされているし、彼らの国籍は、彼らの持つ楽しませる能力(エンターティナーとしての能力)には大した重要性をもたないのだ。

90分に及ぶオリジナル曲目、ダークでギラギラしたハードロック、メタル、そして2曲のバラッド、このいかしたクインテット(注:5人構成)の満員になった現地デビューは、心奪われるものだった。このライブには数十年前のデビッド・ボーイのアメリカデビューとの類似点が少なからずあった。

そして、日本から輸出される非常に多くの音楽が、物珍しいもの、常軌を逸脱したものとして扱われ、異国風で興味を惹きつつも、終始混乱して受け入れらた文化の象徴と化している一方で、HYDE --日本語でハイドと発音される -- はすべての曲を英語で歌うことにより、それらの障害を打ち破る非常に大きな一歩を踏み出したのである。

日本人のスター達がメジャーリーグベースボールで成功するのには、長い時間がかかった。音楽界のスター達が、日本でのアメリカのロッカー達のようにアメリカでビッグになるという壁を突破するには、より長い時間が必要だろう。

日本のバンドのMonoは、知名度は低いがアメリカに熱心な支持者がいる。しかし、このトリオはインストゥルメンツしかプレイしないので、ポップチャートでは決して大きな成功を収めることは無い、歌詞は曲と同じくらい重要なのだ。

ハイドの歌詞は、アメリカ中からほぼ1000人のファンをフィルモアに引き込んで来た事と、カリフォルニアでの他の3つのライブ(ロスとアナハイムのHouse of Blues、サンフランシスコのSlim's )も売り切れにした理由の1つだ。

リリースされたばかりの彼のアルバム"Faith"にはNine Inch Nailsのベーシスト、Danny Lohnerやthe Cultのドラマー、Scott Garrettがフィーチャーされており、棘の王冠をいただいたハイドがイエス・キリストのポーズを取ったカバージャケットのデザインのみならず、(曲の)題材にも宗教的テーマを扱っている。

しかし、これを何らかのクリスチャン・アルバムだと思っては駄目だ。
歌詞は、宗教的イメージを尊重し興味を持った男によって書かれている人物描写だが、彼は宗教家ではない。フィルモアでのライブのオープニング曲『Jesus Christ』では、ハイドは親が子供の苦悩を見て神に自分の命と引き換えに許しを請うという視点から歌っている。それはアメリカの最新メタルよずっと悲痛で、より思慮深いものだ。

「僕は宗教家じゃない。だけど、そのデザインとコンセプトと宗教の考え方が好きなんだ。」と本当の名前と年齢を明らかにしないでいるその歌手は言った。ファンのウェブサイトによると、その中性的(年を感じさせない見た目はマイケル・ジャクソンを思い出させる)な男はタカライ・ヒデトとして生まれ、37歳とのことだ。でも、ハイドの所属するレコード会社はその情報を確認しようとはしないだろう。

5フィートの細い体から出されている彼の驚くべき歌声には、デビッド・ボウイの豊かな低音域が込められており、Ziggy Stardust days<注:たぶんデビッドボウイの曲>の緊迫感がある。

彼のペースの速い曲目の中で唯一のカバーソングは『Lucy in the Sky with Diamonds』、1967年の苦しんでいたビートルズの曲だ。ライブ前のインタビューでハイドは、古い音楽は知らないと言っていたのでこれにはさらに驚かされた。

彼は、その言語のロックを聴いて育ったから英語で歌うんだ、とフィルモアのポスタールームで通訳を通して言った。彼が買った初めてのレコードは、(彼が14歳の時だ)ビリージョエルの『The Stranger』だ。そして彼のロックへの愛は、ジム・モリソン、カート・コバーン、リンキンパーク、そしてジャーニーへと続いていく。

彼は17歳でギターを弾き始め幾つかのバンドに参加した、その中の3番目のバンドが過去10年間で3400万枚のレコードを売上げラルク・アン・シエルだ。彼は2001年にソロ活動を行っている。他のバンドメンバーの承認を得る必要がない状態で、アイデアを試したかったからだと彼は言う。

ハイドには『Countdown』(日本語に吹き替えされたアメリカ映画『ステルス』のエンディング曲)を含めて2曲のナンバーワンヒットがある。彼の曲は2004年のSFスリラー『ムーンチャイルド』と2006年のドラマ『The Last Quarter』にも登場する。

4ヶ所で行われるアメリカでのデビューライブのチケットは数分の内に売り切れた。そしてファン(その多くが10代と20代の女性だ)はホールの自由席料金で良い位置を確保する為に、フィルモアのストリートに寝て夜を過ごした。そのファンの中に25歳のUSC医学大学院の学生Qudug Wuも含まれている、彼女は行列の先頭にいるのはハイドのルックスではなく歌詞を愛してるいるからだと言った。

「私はファンガールじゃないわよ。」彼女は強調した。「私は自分の休暇を研究やリラックスに費やす事もできた、だけど、私はハイドの情熱を見るためにここで夜を過ごしたの。」

中国で生まれこの4年間はアメリカで勉強している彼女は、ハイドの歌の精神的な世界に魅了されたと言った。彼女は最初、彼が何を言っているか分らなかったが、彼の歌に心を揺さぶられた。彼女が歌詞を調べた時、それらは彼が彼女の頭に吹き込んだイメージとピッタリだった。
「並んでいる人が女性ばかりなのを見て、私は悲しくなった。」と彼女は言う。「彼の歌はセッ〇スについてじゃない、それは精神的なものなの。彼はとてもきれいよ、でもそれは見た目のことではないの。」

22歳のローラ・ハービーは、このライブの為にイリノイから飛んできた。日本のアニメ番組のファンである彼女は、ハイドの映画を観た後にその音楽にのめり込んでいった。
「多くのアメリカ人は、ロックやポップ、へビィメタルの素晴らしい才能を持った日本人ミュージシャンがいる事を分ってないの。」と彼女は言った。

バレーオのミュージシャン、23歳のザッカリー・デイビッド・ハリスと25歳のジョシュア・テオ・ウーリイはインターネットでハイドを見つけた。彼らは、彼らのバンド『Folklord』の音楽にインスピレーションを得る為に、日本の音楽やホラー映画を日頃から探していたのだ。
「俺達は二人とも冒険的な音楽が好きなんだ。」とハリスは言う。「俺はメタルやフランク・ザッパ、そして何か変わってるのが好きだね。俺は普段、かなり有名なのか、ある程度有名なバンドのコンサートに行くんだよ。でも、ほとんど知られてなくて発言権のないバンドを見るのも良いね。これがアメリカだよ。」

ウーリイはネットでハイドの歌を聴いて以来、3年間に及ぶ彼のファンだ。そして、エキゾチックな日本人歌手が彼の活動場所の直ぐ近くでプレイしていたのを見て衝撃を受けた。

「俺がフィルモアのスケジュールにハイドの名前を見た時は、まさかあのハイドだとは思わなかったよ。だけど、そのまさかだった。ここに来て彼を見るまで信じられなかったよ。」

AMAZON ミュージック 検索ワード 『 ハイド 』
posted by のぶ at 01:13 | Comment(7) | TrackBack(0) | Music(ミュージック)
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。