これまで、アニメやマンガがアメリカなど海外で好評を博していて外国でもサブカルからメインストリームになりつつあるという、ポジティブな記事を見つけて色々紹介してきました。しかし、異文化の隆盛には付き物の反発やアニメ・マンガの特徴を単に受け付けない人達からの批判など、ネガティブな記事も極たまに見かけます。
それも1つの日本の(アニメの)評価ですので、このブログの趣旨に沿うものであり、僕自身どのような批判をアニメやそのファン達が受けているのか知りたかったので、取り上げてみました。
しかしこの記事、出だしが強烈です。読んで頂ければ分ると思いますけど、この記者はもし、アニメやマンガ好きだと噂されている麻生・ローゼン・太郎氏が首相になったとしたら、やっぱり「日本はこの日、アニオタ国家元首の登場という屈辱にまみれた。」と書くのでしょうか。
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他では、この記事に出てくる人達はアニメをカートゥーンと呼んでいたり、
アニメをジャンルの1つと考えていたりしてますね。この辺りは、まだまだアニメの共通認識が徹底されていないなと考えさせられます。
海外でのアニメ・マンガの現状を知る上で、たまにはこういった
現地記事の紹介も必要だと思ったのですが、如何でしょうか?
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やはりポジティブな記事ばかりの方が面白いよという方は応援を控えてください。
今後の参考にさせて頂きます。
補足:アニオタは、アニメオタクのことです。
ステファン・ハーパー(スティーヴン・ハーパー)は、2006年現在のカナダ首相です。
Anime and manga fans get no respect
アニメ・マンガファンは尊敬されない
writes Jen Gerson
あなたがステファン・ハーパーに不服だとしても、カナダはアニオタ国家元首という屈辱から免れたようだ。
台湾の人々はそれほど幸運ではなかった。2004年に元大統領の李登輝は、日本の人気漫画シリーズ『 魁!男塾 』の頑固な剣道マスター、エダジマ・ヘイハチのコスプレをしたのだ。格闘服を着流し、竹刀を持ってち弟子を従えた李は、広告写真の為に反り返って歩いた。
今年のFan Expo Canadaには、アニメとマンガ(日本のカートゥーンとコミックス)の愛好家達が大挙して押し寄せるだろう。そして彼らは、SFとファンタジーのオタク世界に定着した住人から、うめき声を引き出させるのだ。
「多くの人にとって、アニメファンは、nerd(オタク)の階層の最下層にいる。」
恐ろしいもの、不気味なものを紹介する雑誌であり、このエキスポの一翼である『 Festival of Fear 』を主催するRue Morgue誌のデーブ・アレクサンダーは語った。 閉じた場所は大きな小道具たちに適した競技館にはならない…混んだコンベンション-センターを歩き回っていて、張子でできた自分の身長の倍もある刀を持ってる奴を見たら、それはとても、うっとうしく感じるものだ。
アニメファンは、落ち着いた典型的なトレッキーやスターウォーズの熱狂的なファンよりも、声が大きくてもっと騒がしそうに見えるね、とアレクサンダーは言う。(ロビーでライトセイバー・バトルを模倣している汗まみれのジェダイが、同じくらい不愉快でありえることも、彼は認めているけれど)
だが、(アメリカ)従来のコミックブックとアニメのサブカルチャー・ファンダムとにまたがって仕事をしているケラム・テンプルトン・スミスは、純真な日本のカートゥーンは酷評を受けていると述べたうえ、
「一般的なジョークは、『 アニメは童貞のためのものだ 』というものですね。」
とシルバースネイルコミックスの従業員である彼は言う。
テンプルトン・スミスは、彼の友達にアニメ習慣をからかわれていて、自分の様な他のオタクがコンベンションで馬鹿にされているのを、たびたび見かけると言う。
そのジャンル<注:アニメ・マンガを指している模様>は、セーラームーンやドラゴンボールZやポケモンのような子供向けのcartoonによって有名になったために、幼稚だと見下されている。しかしテンプルトン・スミスは日本のコミックはアメリカのそれと同程度に複雑で魅力のあるものだと主張する。Marvel社やDC社が大人向けのコミックを出し始めたので、日本のコミックの方が若い読者により向いているということが、しばしばあるというだけだ、と。
「8歳の子が店に来て言うんですよ”僕に読めるのは?”ってね。私は答えました、”ふむ、バットマンかアーチーコミックスそしてマンガだね。”」と彼は言う。
小さな頃にファンになったとしても、その多くのファンは大人になってもそのジャンルでより高い洗練と成熟の段階に合った作品を見つけ、ファンであり続けるものなのだ。
「まあ、成熟してないのかな、僕の場合は、」
トロントにある大学のアニメ・マンガクラブのメンバー、ジェームス・バートレットは言う。バートレットは、依然おかしなマンガのファンのままだ。
「最初、僕の親はそれがひとつの成長の段階だと思っていた。僕は13歳か14歳だったし。だから、親はいつか僕がそれから卒業すると思っていたね。」と彼は言った。
それから8年後の現在、バートレットは彼のお気に入りのキャラクターにコスプレして、コンベンションに参加している。去年のFan Expoの期間中、彼はLeachシリーズ<注:たぶんブリーチのことでは?>のザラキ・ケンパチの扮装をして行った。彼の髪は逆立てられベルで飾られており、彼自身は白いトレンチコートに黒い修道士のローブを着ていた。
その人気(この3年間、マンガのセールスは他を圧倒し、アニメはYTVの様な若者を対象としたTVチャンネルを占拠し続けている。)にも関わらず、Fan Expoで邪険にされることがあるのは驚くことではない、とシルバー・コスラは言う。彼女は、大学でアニメクラブを創設しており、今はこのexpoを運営するマーティング会社Hobbystarで、見本市のコーディネーターをしている。
U of T anime and mangaクラブ<注:シルバー・コスラが創ったクラブと思われ>の別メンバー、レベッカ・ブルーカーはコンベンションで、他のコスプレーヤー数名から非難され白い目で見られた。彼女は驚いて眉を吊り上げ、すぐにやり返した。
「私は言ってやったわ、”ちょっと聞きなさいよ!あんたそんなサイズが2つも小さいようなぱっつんぱっつんのスターウォーズのコスチュームなんて来てるくせに、よく私の(素晴らしいコスプレ)をそんな目で見れるわね?”」と彼女は言う。
だが、そんなエリート意識はふさわしくない。
「私達はみんな自己流のgeeks(オタク)なの、そして私達はみんな他人にからかわれちゃうのよね。」とレベッカは笑いながら言った。

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