紀子さま、男児ご出産おめでとうございます。
不謹慎かもしれませんが、男の子が生まれて正直本当に嬉しいです。
さて本題に戻ります。
海外の人の日本評といえば、相変わらずフジヤマ・ゲイシャ・サムライ・ニンジャなんて人がたくさんいそうですが、近年は質の高い車や家電の輸出により、ハイテク(High Technology)と答える人も多いと思います。
資源のほとんど無い(あっても中国とかに横取りされそうな)日本が、今の繁栄を築いたのは明らかにハイテク製品の輸出に他ならない訳で、それを買ってくれる海外の人が日本製なら大丈夫、日本製は高級品、と思ってくれるというのは非常に大事なことだと思います。仮に性能と値段が全く同じ機器の日本製品と中国製品があったとしたら、海外の人のほとんどが日本製を買いますよね、経験や漠然とした信用によって。
ですので、世界中の人がアクセスできるインターネットのニュースサイトで、日本のハイテク機器を賞賛や驚きをもって紹介してくれる記事はとても有り難いですよね。それによって多くの人が、やっぱり日本は凄いな、買うなら日本製にしようと思ってくれるでしょうから。
そんな訳で今回は、また1つ賞賛というよりも大きな驚きと小さなため息が聞こえてきそうな、日本のハイテク技術を取り上げた海外の記事を紹介します。
その内容はなんとソムリエ・ロボットです。
高さ60cmの愛らしいボディの左手にセンサーが内臓されており、その前にワインを置くとブランド(銘柄)を言い当て、それに合ったツマミを勧めてくれたりもするそうです。
正に、ソムリエ。その看板に偽りなしです。
元記事によると、実用化するにはまだ改善の余地があるそうですが、
目の付け所が日本らしくて思わずにやけてしまいました。

そしてこのロボ・ソムリエの海外記事は、検索すると100件以上見つかりました。
かなりの国がこの大きな可能性を秘めた愛くるしいロボットを取り上げた様です。
これでまたハイテク技術の信用とひいては日本の信用が上がれば嬉しいですね。
A robot with taste: Japanese engineers unveil mechanical sommelier
味覚を持ったロボット:日本のエンジニアは機械のソムリエを発表
By ERIC TALMADGE
The Associated Press
津、日本 - ワインの良し悪しを見極め、ほんのひと口で特定のブランドの名を挙げ、そしてワインに合うチーズを勧める、そのような能力は、人間の技能に勝るものはないように思える。
だが日本では、それをロボットがやっている。
NECシステムテクノロジーと三重大学の研究者は、味わう事のできるロボットをデザインした。(何十種類もの異なるワイン、チーズとオードブルを識別する事ができる、電気仕掛けのソムリエ)
「あらゆる種類のロボットがいて、あれこれ色んな活動をしています、」
NECシステムテクノロジー研究所の責任者でロボット事業のジョイントリーダー、シマズ・ヒデオは言う。「しかし我々は、それが最も難しいと思えたので、ワイン(の識別)に焦点を当てました。」
ビンテージ R2D2?
先月、彼らは2年に及ぶ努力の成果を披露した。それは目の付いた緑と白のプロトタイプで、頭が回転し、口はロボットが話すときに点灯する。
まあでも、『 味見 』は他の場所でやるんだけどね。
ロボットの左腕の先端は赤外分光計になっている。物体がそのセンサーに直面するように置かれると、ロボットは赤外線ビームを発射するのだ。
「全ての食品には、個別の指紋(はっきりとした特徴)があります。このロボットはその場で観察して識別する為にそのデータを使うのです。」そうシマズは言う。
ワインを識別した時、そのロボットは無邪気な声ではっきりとしゃべる。
そのワインのブランド名を挙げ、味について1つか2つコメントを加えていく。例えば、それはバター風味のシャルドネですねとか、濃厚なシーラーズですとか、さらには相性の良い付け合せになりうる種類の食品などまで口にするのだ。
個人専用のロボット
シマズはこのロボットを『 個人専用 』にする事ができると言う。
所有者の好みのワインの種類を認知する様にプログラムすれば、所有者の味覚に合わせて新たな品種のワインを勧めてくれる。さらにロボットの前にワインや食品を置くとその化学成分を分析するので、所有者の健康に問題があるかどうかを、警告する事もできるのだ。(脂肪分や塩分の強い製品に対してやさしく注意してくれる)
その機能には、他にも役立つ活用法がある。分析用に3個の熟した見た目そっくりのリンゴがあれば、そのロボットは噛むことなく、正確に甘いものを選び出し、他の二つが少しすっぱい事まで分るのだ。
しかし、ソムリエは今すぐ自分達の仕事の心配をする必要はない。
マーケットには何千ものワインがあるが、このロボットが正確に識別する様にプログラムできるのは、数十種類だけなのだ。
そして、ボトルの栓を抜かれた後の作業には、もっと問題がある。
ワインが空気に晒されて、科学的に変質してしまうのだ。
「ご存知の様にワインは、自身の幻の様に捉え所の無い特徴に似ています。その変動をこのロボットが検知する事は非常に難しいのです。」そうシマズは言う。
ある種の失敗は、人間のソムリエを解雇させる事があるかもしれない。
リポーターの手がロボットの味覚センサーに接触した時、それはプロシュート(イタリアの生ハム)だと識別され、あるカメラマンはベーコンと間違われていた。
高価で小さな発明品
高さ2フィート(60cm)のロボットは高価でもある。
「このロボットを1台買おうとすると、新車が買える位の値段がします。これを私達は10万円かそれ以下に値段を下げたいと思っています、もし市場に出すのならですが。」とシマズは言う。
彼は、早ければ来年にはそのセンサーの実用化が可能ではあるが、ロボットを実際に市場に出す予定は無いと語る。
「私達は多くのビジネスの申し出を受けていて、多くの関心を寄せられています。しかし今は、大きな利益をもたらす製品としてよりも、私達の技術的能力のシンボルとしてこのロボットを見ています。」そう彼は言った。
三重大学工学教授ハシモト・アツシ(このプロジェクトの副リーダー)は、まだ改善の余地が残っていると認めた。だが、このロボットは近い将来ワイナリーで、どのコルクも抜く事なくそれぞれのワインボトルの味をテストする為に利用されるようになるだろうと彼は言った。
「これはまだ子供みたいなものです。でも、完全に無知な訳ではないですよ。」とハシモトは言った。
工業の専門家はその欠点は指摘するものの、このロボットの可能性は認めている。
「高価で古いワインを本物かそうでないのかを分析できるという事が、どんな可能性を秘めているか私は分っています。」イタリアのワインメーカーCalzalugaのフィリップ・ブラマズは言う。
「サザビーズやクリスティーズの様なオークションハウスは、栓を抜かずにワインをテストできるこの技術を採用するかもしれませんよ。」
追記:先日アニメファンへのネガティブな記事を書いたとき、賛成ならランキング応援をポジティブなものだけが面白いと思うのなら応援を控えてくださいとお願いしましたが、僕の心配をよそにいつもより少し多い応援を頂きましたし、コメントにも賛否両方の意見を頂きました、ありがとうございます。ほとんどの人が反対ならしばらくネガティブな記事は止めようと思っていたのですが、これからも自分が面白いと思ったものは批判記事でも取り上げようと思います。
逆に、自分ではタイムリーで良いよねと思っていたYouTubeの記事がいつもより評価が低かったのが意外でした。僕にとってYouTubeは、とても魅力のあるサイト(問題もありますが)なので少々寂しいですね。
そして何と言っても昨日のハードゲイネタですが、アノお願い以来では過去最低の評価でした。ここ1週間は平均して約40人の方がランキング応援してくれていたのですが、昨日に至っては23人でした・・・。
駄目ですか、やっぱりハードゲイは駄目ですか・・・・・・。
というか、アニメ・マンガから離れると面白くないと思われる方が多いという事でしょうかね。そう考えると、今日のこのソムリエロボットの記事も不評に終わってしまうかも。僕はこういうロボットの話題はかなり好きなんですが、みなさんは如何でしょうか。
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