2006年09月24日

ポケモンのサトシ インタビュー#2 Time記事

元ネタ Pokemon Dream

少しお久しぶりです。今回は前回の続きを書きます。
でも、このインタビューの後半部分は自分的にはあまり面白くないし
同じネタを連続でやるつもりは無かったんですが・・・。
じゃあどうしてやるんだっていうと、

ネタが無いんですよ
これ面白っ、翻訳して是非みんなにも紹介しよう!
という様なネタが・・・。どうしちゃったんでしょうね。
7-8月頃はそんなネタがゴロゴロしていて、どれから手をつけていいか悩んでいたっていうのにね。まあ、そんな訳で少し更新が遅れてしまいました。

その上、前回書いたカスミ追放劇の真相?、その英文ソースをずっと探していたんですが全く見つかりませんでした。海外のアニメ・フォームやポケモンファンサイト、果てはyoutubeのポケモン動画のコメント欄まで読んでみたんですが、さっぱりですよ。彼らはどうしてヒロインをミスティ(カスミの英語名)からメイ(ハルカ)に変えちゃったんだ!とか、ミスティを戻せ!とか、どのサイトでも言ってるんですが、ミスティがいなくなった理由は、姉さん達が旅行に行っちゃってジムに戻らなきゃ行けなくなったという物語上の表向きの理由をそのまま鵜呑みにしているみたいです。

ここまでカスミの服装や行動へのクレームの話が出てこないと、まるで本当にそんな事実はなくて単に日本の製作サイドの商業戦略の為だったのかなと弱気になっちゃいました。まあもう少し根気良く探してみます。何かタケシも一本線の目が駄目で、一時消されていたという未確認情報もあるのでそれも含めて。

しかし、今週から始まるポケットモンスター ダイヤモンド&パールですけど、
新ヒロイン(新主人公?)推定11歳のヒカリの服装が・・・。
pokemon hikari 01.jpg
このミニスカは、また余計な非難を呼んでしまうんじゃないですか?
ヘソが出てなきゃ良いんだろ!という製作サイドの挑戦ですかね。
こちらの成り行きも注目してみたいと思います。

インタビューの後半はあまり面白くないと書きましたが、それでも話が田尻氏の心の師匠宮本茂氏の事になると、Timeの意地の悪い質問にむきになっていたりしてそれなりに楽しめました。質問と回答が微妙にずれていたりと田尻節は健在です。

追記:このインタビューはたぶん1999年頃のものと思われます。
田尻氏の言葉をTimeが英訳しそれを僕が素人翻訳で日本語にしていますので読み物として楽しんで頂ければ本望ですが、何かのソースとしての活用は避けて下さい。

Interview With Satoshi Tajiri - Page 2
TIME: ポケモンの成功にとって、全てのモンスター達の可笑しな響きの名前は重要な事でしたか?
Tajiri: もっと重要な事は、モンスター達をがプレイヤーが操れるという事です。
例えばモンスターというのは、人の中にある恐れや怒り(を具現化したもの)かもしれません。そして、普段はそれらをカプセルに閉じ込めているんです。その上で、誰でも自分の好きな名前をモンスターに付ける事が出来ます。ピカチュウはあの種のモンスターの総称みたいなもので、プレイヤーは好きな名前を自分のピカチュウに付ける事ができます。そうする事で子供達とモンスターの絆が強くなるんです。好きな名前を付ければモンスターにもっと愛着が湧きますからね。

TIME: あなたが、全てのカブトムシやクモや虫達の名前を付けたのですか?
Tajiri: いえ違います。猫は私が付けたんですけどね。本当はカエル系モンスターの名前を付けたかったんですよ、カエルの成長を観察してましたから。だけど種類が多すぎて駄目でした。

TIME: ポケモンの名前は、昆虫達と関係があるのですか?
Tajiri: そうです。ニョロモ(アメリカではPoliwhirl)とかね。あれはオタマジャクシみたいでしょ。ニョロモは小さな渦巻きがあるんですが、それはオタマジャクシを捕まえた時の事を思い出したからなんです。オタマジャクシは透明だから腸が(渦の様に)見えるんですよね。

TIME: 全ての名前に意味があるのですか、中には単にでたらめなものも?
Tajiri: 全てに意味がありますよ。ニャースの様に。ニャースは日本の猫のことわざから来てます。頭に小判が乗っているのにそれが何なのか分っていない、つまりお金の価値の事を説いたものです。この概念がアメリカに通じるとは私は思っていません。だから(アメリカでは)名前が違いますね。そしてピカチュウですが、“ピカ”は日本では光が弾ける時の音です。それに“チュウ”は、ネズミの泣き声。だからピカチュウは電気ネズミみたいな感じですね。

TIME: どのモンスターも本当に凶悪ではありません。するとどうやってモンスターが仲間になるのか、敵対するのかを見分けるのですか?
Tajiri: こう考えてみて下さい。もしあなたが馬に轢かれて死んだとしたら、それは悪い馬ですよね。しかし、もしあなたが馬に乗っているのなら、その馬はあなたの協力者です。だからあなたのコレクションの中にモンスターがいれば、それは良いポケモンと考えられます。ではそうではない時、それでもそのポケモンはまだ悪いポケモンと見なしてはいけません。だっていつかあなたの友達になるかもしれませんから。

TIME: 人間の男性の主人公はサトシという名前です。これはあなたの名前ですよね。彼はあなたの分身なのですか?
Tajiri: 基本的にはそうですね。彼は子供時代の私なんです。

TIME: 彼のライバルの名前はシゲルです。それは任天堂のドンキーコングやマリオブラザーズで有名なゲームデザイナー宮本氏の名前ですよね。あなたは彼をライバルだと考えているのですか?
Tajiri: 違いますよ!私は本当に宮本さんを尊敬してますから。テレビシリーズではシゲルはサトシのマスター<原文:Satoshi's master、何か違う気がしますが>で、ゲームではサトシのライバルです。シゲルはいつでも少しだけサトシの前にいるんです。

TIME: サトシがシゲルに追いつく事はないのですか?
Tajiri: ないです!絶対に!

TIME: あなたは宮本さんに追いついたのではないですか?
Tajiri: 私は彼をとても尊敬しているんです。彼がくれたアドバイスは全てメモしてあるほどね。

TIME: しかし、ポケモンは宮本さんのどの作品よりも人気があります。生徒は先生を乗り越えたのではないですか?
Tajiri: ないですよ。だってポケモンは宮本さんのアドバイスで作ったんですから。私が10代の時にはドンキーコングで遊んでましたしね、彼はいつも私のお手本なんです。私の心の導き手ですね。

TIME: あなたは宮本さんが言ったことを知っていますか?彼は冗談半分に、ポケモン人気は永遠に続かないよ、だって私が新作のマリオブラザーズを開発してるからね、と言っていましたよ。
Tajiri: え、それは本当に彼が言ったことなんですか?


TIME: 任天堂の人達は、ポケモンがこんなに大当たりすると思ってましたか?
Tajiri: 最初は思ってなかったですね。彼らはこのゲームにたいして期待していませんでした。ゲームボーイ自体の人気が下がっていましたから。だから私がゲームを完成させて任天堂へ納品しに言った時は、アウトになる事がわかっているのに、それでもセカンドへ滑り込む野球選手の様な気持ちでしたよ。 -- でもセーフになってくれました。

TIME: 任天堂があなたのゲームを却下すると本当に思っていたのですか?
Tajiri: ええ、常に思ってました。私は彼らにこのゲームのコンセプトが良く理解できないと言われてましたから。

TIME: 多くの人が若者に影響があるとして、テレビゲームの暴力性を非難しています。特にアメリカではそうですが、あなたはそれについて罪の意識を感じますか?
Tajiri: 日本では、ゲームにおける暴力がほとんど自己規制されます。
1980年代には、ブルファイターという闘牛士が雄牛を突き殺して、真っ赤な血飛沫が飛ぶゲームがありました。それがリリースされた後に、彼らは血を緑色に変えました。アメリカのゲームにはもっと暴力性があります。Mortal Kombatのようなゲームでは心臓をはぎ取って、頭を切り落としたりしますよね。日本人には、あたり一面を血飛沫で染めるなんて発想は思いつかないでしょう。日本人はもっと動作や動きの複雑さの方に焦点を合わせますね。

TIME: アメリカのテレビ界の人間はポケモンの暴力を懸念していたんです。あなたはそれを信じられますか?
Tajiri: 私はゲーム内の暴力には十分注意しています。暴力的な効果を創る事には興味はありませんし。

TIME: 日本ではアメリカよりもロール・プレイング・ゲームの人気が高いようですが、それは何故でしょうか?
Tajiri: えー、1つには、私達にアーケードゲームしか無かった頃、それらは1回100円もしたんですよ。アメリカはいつでももっと安くて25セントだったと思います。それで20年経った今でも、あれは高かったなあと思ってるわけですよ。だけど、RPGが日本に伝わった。それは革新的でしたよ。だって一度ソフトを買ってしまえばどれだけ遊んでもタダなんですから。

TIME: 日本のゲームデザイナーは暴力的なゲームは作っていないのですか?
Tajiri: いえ、作っています。だけどアメリカでしか売りません。


TIME: それでも、アメリカの子供達はポケモンが好きです。血を流す事が無くても。
Tajiri: 私はモンスターを死なせず気絶するようにと、本当に気をつけて作っています。若い人達がゲームをしている時、死について異常な考え方を持っていると私は思うんです。
彼らは負けそうになると言います、「死にそうだ。」
そういった死の考え方は、子供達に相応しくありませんよね。

TIME: さて、アメリカにはピカチュウが悪魔だと言う牧師がいるのですが。
Tajiri: ええー、私はそんなの聞いた事が無いですよ!(笑)
私は魔法のせいでハリーポッターを非難する人がいると聞いた事があります。私は作者と会った事があるんですが、彼女はとても良い人に見えましたよ。その批評家は気難しい意地悪な人なんじゃないですか。

TIME: 日本で1997年に起きた、ポケモンのテレビ番組中ピカチュウの電撃の点滅によって700人の子供達が気絶したという変わった出来事についてはどう考えていますか?
Tajiri: 私が子供の頃、テレビを観ている時は離れた所に座りなさいと教わったもんです。その頃よりもテレビは大きくなってますしね。アメリカは問題ないんですよ、だって部屋が大きいですから。でも日本は、部屋が小さいんです。だから日本人は画面の近くでテレビを観る習慣がついてしまった。

TIME: 子供達が多くの時間をポケモンに費やすのは良い事なのでしょうか?
Tajiri: 私は子供達の事を、彼らが何を必要としているのか、彼らの生活をより良いものにするにはどうしたらいいのかと、たくさん考えてきました。えーと、私が若い頃に学習塾が盛んになっていたんです。それで、遊ぶ時間はとても少なかったんですよ。学校が休みの間、私達はゲームで遊ぶ為にゲームセンターへ走っていったもんです。そして今、子供達がリラックスする時間は、やはり十分とは言えません。だから私はゲームが、子供達がリラックスする為の5分か10分の時間を満たしてあげる手助けになればと思っています。


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posted by えいち at 09:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | Persons(注目の人物)