大きな冒険に出たストラカン監督。
これまでの道のりは、やはり平坦なものではなかった。
わずか就任2ヵ月後の8月に行われた欧州CL予備予選で
ほとんど無名のFCアルトメディア(スロバキア)に敗退
してしまったのだ。
いきなりの大きな挫折。
CLで活躍しリーガ(スペインリーグ)へ移籍と考えていた
中村俊輔にとっても悲劇だった。
その前にも、7月30日SPLオープニングマッチのマザーウェル戦
で格下相手に苦戦してのドロー。
彼の船出は最悪だった。
だが、これでチーム改革の必要性を再確認したストラカンは
自分の目指すサッカーに合わない古参の選手を、
若く才能のある選手にと、じょじょに入れ替えていく。
就任当初からスパッと入れ替え無かったのは、発言力のある
ベテランを刺激してチームがバラバラになるのを恐れたと思われる。
そして、SPL第2節から俊輔が加入。
俊輔はデビュー戦から、素晴らしい働きをしてそのゲームの
MOM(マン・オブザ・マッチ)に選ばれる。もちろんチームも勝利。
次節のファルカーク戦も俊輔が活躍しての勝利。
やっと、ストラカンサッカーが芽吹き始めた。
だがその矢先の第4節、SPLで唯一セルティックと互角の
力を持つ宿敵レンジャーズ戦、どうしても負けられないゲーム
にチームのキャプテン、トンプソンの退場が原因でセルティクは
1−3のスコアで負けてしまった。
この試合、俊輔は後半8分に早くも交代させられた。
ストラカンはどうして俊輔を交代させたのか?
俺は、俊輔を敗戦の責任から守ろうとしたんじゃないかと思う。
アウェイで強敵レンジャーズ相手に10人で勝つのは難しい。
俊輔を最後まで出場させても多分負ける。
俊輔が機能しないまま負け、彼が非難されるのはマズイ。
俊輔は新生セルティック、ストラカンサッカーの象徴だから。
それならいっそ彼を早いうちに交代させてしまおう。
ストラカンは敗戦後に記者に何故中村をあんなに早く
交代させたのかと聞かれ、こう答えている。
「中村はまだ英語が解らないので、(10人での)
カバーリングの指示が理解できないから。」
いかにも俊輔の実力の問題ではない、ひいては退場食らった
トンプソンが悪いんだと言いたげな発言。
事実、キャプテンのトンプソンはこの後、控えに回される。
現キャプテンはレノンになった。
しかし、この後ストラカンサッカーが浸透していった事と、
若手の台頭もあり、チームは負け知らずの快進撃。
ホームでの宿敵レンジャーズ戦で勝利しSPL首位に立つ。
正にストラカン監督の思惑通り。
やっぱりスゴイ人ですよ。この人は。
弱体化したチームを強いプレッシャーの中で
ここまで自分色にまとめ上げ、尚且つ結果をだすなんて。
おまけ
でんでんででんでん、ぶゆうでん。
ストラカン武勇伝。
おやじの伝道 ストラカン名言集
カッキーーーン!ストラカンかっこいいいいぃぃぃぃぃ。
俊輔と愉快な仲間たち 4
次は俊輔の相方ペトロフです。


