2007年03月25日

小野不由美インタビュー 海外アニメサイト

元ネタ Anime News Network


ヤンキースの井川はアメリカでも笑わせてくれますね。
井川コミックで親睦…ナインに将棋漫画おススメ
ほんと素晴らしいキャラクターです。ご活躍をお祈りしてます。
ハチワンダイバー 1 (1) ハチワンダイバー 2 (2)

さて、管理人はもう6年近く続巻を待っている小説があります。
記事タイトルでもう御分かりでしょうけど、小野不由美さんの作品
「十二国記」です。正直このままもう出ないんじゃないかと半分諦めてました。
だから、いつもの巡回サイトANNで小野さんのインタビュー記事を見つけた時、
あーそういえば、TOKYOPOPから英訳版が出たからだろうなと思いましたが、
でももしかしたら!という思いを捨て切れませんでした。

そんな訳で小野さんのインタビュー記事をむさぼる様に読んでみましたので
その内容を紹介しようと思います。このインタビュー記事はTOKYOPOPから
ANNが無償で提供を受けたようです。小野さんの旦那さんは有名な推理作家の
綾辻行人氏で、大学時代に同じ推理小説研究会に所属していたと以前に読んだ
事があったので、てっきり彼女自身も小説家志望だと思ったら全くそんな事は
考えてなかったそうです。まあでも、人生そんなもんですよね。
管理人も人生思いがけない事の連続ですし・・・・・・。
他にも色々と興味深い回答をしてくれていますし、何といっても管理人が
1番知りたい事にも具体的にではないですが答えてくれていますので、彼女と
彼女の作品に興味のある方は是非読んでみてください。

蛇足ですが、ANNの元記事には閲覧者からのコメントがいくつか付いてます。
そこには英訳版のカバー(表紙)を嘆く人の書き込みがありました。
そのカバーとはこんな↓感じです。
影の海.jpg

この書き込みに対して、このカバーはオリジナルの絵師に依頼した
んだとういレスがありましたが、定かではないです。
それに、フランス版はこれだよというレスもありました。
影の海 フランス.jpg影の海 フランス2.jpg

オリジナルはこれ↓です
月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート


アメリカ人の好みは良く知りませんが、個人的にはフランスの勝ちです。
うーん、もしかしてアメリカでは汚れの目立つ白いカバーは嫌われる
傾向でもあるんですかね。詳しい人がいたら教えてください。

注:小野不由美さんの言葉をTOKYOPOPのスタッフ(たぶん)が英訳し、
更にそれを管理人が素人和訳してますので、小野さんの真意とかけ離れている
可能性もあることを考慮してお読み下さい。

Interview : Fuyumi Ono, Author of The Twelve Kingdoms
Mar 18 2007

いつ頃プロの作家になりたいと思ったのですか?

小野不由美: 私は本当にプロの小説家になるなんてあまり考えてなかったんです。
作家になった後に初めてプロとしてやっていきたいと思いました

あなたが仏教の学位を持っていると読んだことがあります。
どうして最終的には小説家になることになったんですか?


私が大学院で過ごしている時に、学費が急に底をついたんです。
私は退学せざるを得ませんでした。目標も無く、喪失感で一杯でしたね。
そんな時に、私が大学の時に書いた小説を読んだ編集者が、生活の為に
書いてみたらどうかと勧めて下さったんです。

あなたの仕事はあなたが想像していた通りのものでしたか?
もし変えられるなら何を変えますか?
あなたが1番誇りにしている事はなんですか?


私は自分が作家になるなんて想像すらしていなかったので、本当に全てが
予想外の事ばかりになりました。
変えたいと思う事は全くありませんし、現状にとても満足してます。
私が最も誇りとしているものに関してですが、それは少女向けの小説を初めて
書いた時に起こった事ですね。これは最初から最後まで読む事が出来た
私の初めての小説ですと、私の少ない読者の中のたくさんの人が言ってくれた
んです。それが何よりも嬉しかったですね。

どんなファンタジー作家があなたに影響を与えますか?それはどうして?
その他のジャンルや作家であなたが愛読しているものは何ですか?


これは言うのが恥ずかしいんですけど、ファンタジー小説はほとんど読んだ
ことが無いんです。私がどうにかこのジャンルに行き着くことができた
主な理由は、出版社がファンタジー小説を依頼してくれたからなんです。
私は本を書き始めたすぐ後に、C・S・ルイスのナルニア国ものがたりや
ロジャー・ゼラズニイのアンバーの九王子を知り、その中に私がたどり
着きたいと努力している種類の理想的なファンタジー小説のシリーズを
見出した事もありますね。
ともかく、私はちょっとしたファンタジージャンル音痴なので、正直な
ところ十二国記をファンタジーというより架空物語だと私は考えいます。
それか、虚構世界を舞台にした歴史ドラマのほうが近いかもしれません。
ですから、私が受けた最大の影響は日本の歴史小説です。
だけど、私が読むのが好きなジャンルはミステリーなんですよね。

小説を書くうえで1番大変ことは何ですか?
また、それはどうしてですか?


1番大変なのは、自分の作品を評価することです。
その本が本当に面白くなるのか、自分の読者と通じ合えているのかを
判断しようとする時、何度読み返して分析しても正確な答えを得る事は
絶対にできません。それは、自身が生み出した作品を評価する為の
適切な観点を人は決して持ち得ないからです。それがどんなに不可能
な事か理解した今では、私は自分の判断を信用できなくなりました。
自身の判断が信用できない限りは、「これはこのままで十分面白い。」と
簡単に言うことが本当に難しいんですよね。

今、何を執筆しているのか話して下さいますか?

今は、昔に書いた少女向けホラーシリーズの書き直しをしています。

どのようにして、十二国記の複雑で素晴らしい世界を創り出したのですか?
この世界の歴史や登場人物を綿密に考えるのにどのくらいかかりましたか?


もともと十二国記の世界は、私の以前のシリーズ、魔性の子(Demon Child)の
為に作られていたんです。これは、出版社がよりファンタジー色の強い作品を
依頼してきた時に書いた別のシリーズなんですけど、今ではファンタジー
として成立してたか良く解らないですね。どちらかと言うと、ファンタジー
要素を持った(少なくとも。だと良いな)ホラーストーリーだったかも。
まあその時に、その世界と歴史を大体は創っていた訳です。
私は子供の頃からずっと、もっともらしい理由で強いつながりのある話を考え
出したりして楽しんでました。(例えば、ここに川が流れているからこの国は
そこから攻め込まれるとか、その世界の歴史において特定の出来事があった
ので、このような伝説が残ったとか、そんな感じで)
地図やタイムラインを書いたりというのを単に楽しんでた部分もあるので、
正確にどのくらい実際の仕事として時間を費やしたのかは良く解らないですね。
重要な仕事を終えた後でさえも、それにあれこれ付け加えて思い返していた
りして、そのアイデアで遊んでるんです。
私が続き物を書く本当の理由は、私が物語を書く度に、それにどんどん
ディティールを付け加えて行くからなんですよ。

これだけ長いシリーズを書いていく上で、どのようにして物語の
出来事を把握しているのですか?


私はタイムラインを作りながら物語を書きました。
物語に出てくる専門用語の辞書も作ってますよ。

あなたの好きな登場人物は誰ですか?それはどうしてですか?

“ 好き ”という言葉にはたくさんの意味がありますけど、1番楽しんで書けた
という意味では、珍しく名前のつけてある町の住人になっちゃうんですよね。
上手く説明できないんですが、たぶん彼らが一番に自分に似ていると感じるし、
現実的だからでしょうね。彼らのことを書くのは楽しいですし、上手く書き
上げた時は、もの凄い達成感があるんですよ。

第1巻の影の海を読んだのですが、身体的、感情的、精神的に限界以上に
追い込まれる若い女性を描いた素晴らしい物語だと私は感じました。
登場人物はあなたが知っている誰かに基づいているのですか?
そして、あなたはヨーコと似たような立場になったことがありますか?


陽子は特に誰かをモデルにしたということは無いですけど、強いて言うなら
手紙を書いてくれた私の読者たちですね。
最近、私は若い女性向けの小説を書いています。たくさんの私の読者が手紙を
書いてくれるようになって、それにはしばしば個人的な悩みを打ち明けて
くれるものがあります。でも私は一度も返事を書くことはできませんでした。
だから、その代わりとして私は「月の影 影の海」を書いたんです。
陽子に降りかかる災難についてですが、陽子がこの世界で成長し身を立てて
いく上で受けた精神的、感情的トラウマというものは、多かれ少なかれ、
全ての人が経験していくことになるものだと私は感じているんです。
私も過去に同じ経験をした事がありますし、何とか克服する事もできました。
これといった答えがあるわけではないんです、ただ、あなたにも
「こいうことってあるよなあ」と感じて頂けたらと思っています。

十二国記が大成功を収めたと知った時、あなたの心にはどんな思いが
よぎりましたか?あなたはそのお祝いをしましたか?
もしそうなら、どのように祝いましたか?


私は十二国記が成功したという実感を一瞬たりとも感じた事がないんです。
1巻は1992年に出版されました。それを最初に書き上げた時、読者にとって
この物語は重過ぎると言われ、没になったんです。多少の紆余曲折の後に、
やっと出版されることになると、読者から圧倒的な支持を頂きとても嬉し
かったですよ。そのおかげで、続編を書くことができましたし、今もここに
いる事ができます。その頃からほぼ15年が経ち、私の読者数も今のレベルに
ゆっくりと増えていきました。本当に少しずつ徐々にです。
だから、全体的にみると十二国記に関しては、突如にもの凄い反響が起こった
という感じでは無いんですよね。

この作品の最後の小説(これまでのところ)は2001年にリリースされました。
あなたは、十二国記の世界に再び訪れて
更なる物語を書く予定ですか?


Yes, I do.

アメリカで十二国記のアニメがリリースされてから数年が経ちます。
アニメと小説で読者が知っておくべき違いは何でしょうか?


會川さんがアニメの脚本を書かれています。彼は本当に凄い脚本家なんです。
會川さんは、彼が働いている様々なメディアのそれぞれ固有の特質の違いを
熟知するという事に秀でています。小説ではベストの方法が、アニメでも同様に
ベストだとは限りません。ベストを目指すのなら、原作を変更していく事は
避けられないんですよね。この事をシリーズのファンたちが心に留めておいて
くれると1番良いのにと私は思っています。

banner2.gif いつまでも新刊待ってます。


十二国記は全て読みましたが、とにかくどれも面白いです。出版順がベターでしょうが、どれから読んでも問題ないと思います。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

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アニメはオリジナル部分が批判されたりもしたそうですが、小野さん自身は肯定的なようですね。管理人もNHKで良く見てました。十分面白かったですから。まあ、終わり方は・・・・・
十二国記 月の影 影の海 一巻十二国記 月の影 影の海 一巻
久川綾 子安武人 石津彩

十二国記 月の影 影の海 二巻 十二国記 月の影 影の海 三巻 十二国記 月の影 影の海 四巻 十二国記 月の影 影の海 五巻 十二国記 風の海 迷宮の岸 第1巻

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posted by のぶ at 11:50 | 東京 ☀ | Comment(28) | TrackBack(0) | Novel/Books(小説・本)
   
この記事へのコメント
  1. あのカバー絵を見ると、やはりアメリカ人は先天的に何か欠落しているとしか思えない。

    十二国記は全て読んだし面白かったですよ。続刊まだかなぁ。あと小野先生のアニメ版に対する評価に大賛成。第二部の終わり方も「そう締めたかー!やるな会川!」と思った記憶が。
    「鋼の鬼」のアホみたいなシナリオの頃に比べると成長したものよ。
    Posted by at 2007年03月25日 12:49
  2. 社会福祉法人が運営する和歌山市内の児童養護施設で2003―05年にかけ、20代の非常勤女性職員が入所していた少年に性的関係を強要していたことが20日、分かった。施設は05年4月に女性職員を懲戒解雇。県は同年6月に女性職員の保育士登録を取り消した。
    Posted by 20代女性非常勤(識)職員、入所少年に関係迫りクビ at 2007年03月25日 15:05
  3. 続編早く出てほしいなぁ
    Posted by at 2007年03月25日 15:06
  4. ていうかこのカバー絵は山田章博本人の絵でしょ。
    WHのラノベバリバリの表紙より買いやすいかもw
    ただ、パッと見がBLOODみたい

    オリジナル部分は小野不由美にちゃんと説明して
    理解を得てから改変してるらしいね。
    陽子の心の独白や自問自答をアニメでやる訳にはいかないから
    話の流れで表すために浅野とかのオリジナルキャラが生まれたらしい
    Posted by at 2007年03月25日 16:19
  5. 続編をあと十年は待つ覚悟は
    すでに出来ておりますデス

    いや〜でも…はやく読みたい気持ちで一杯なのですがね
    Posted by at 2007年03月25日 17:09
  6. 私もず〜っと待ってます。ちょっとあきらめてる感もあったんですが、出す予定なんですね。
    待つ覚悟はあるけど、早く出てほしい。早く読みたい。
    Posted by at 2007年03月25日 23:20
  7. これを翻訳してくれてありがとう。半分諦めていたのでうれしい。
    これであと10年待つ覚悟は出来ました........でも、はやく読みたい。
    Posted by H at 2007年03月25日 23:32
  8. >今は、昔に書いた少女向けホラーシリーズの書き直しをしています。
    これはつまり悪霊シリーズが新装されるということだな
    Posted by at 2007年03月26日 01:41
  9. ゴーストハントの続編を・・・
    背表紙がピンクの頃から読んでるんだよなぁ。ホントに凄く有名になったよねぇ。
    Posted by V at 2007年03月26日 02:24
  10. ガラスの仮面のおかげで待つことに慣れている姉は十二国記も余裕で待てるそうです。
    Posted by なこ at 2007年03月27日 01:35
  11. アルスラーン戦記の読者なんてなぁ〜〜学生の時から読んでて三十路越えたキャラクターより、年上になっちゃたヤツなんて多数いるんだぞ・・・・ソレを思えばまだ、大丈夫。そんなオレは定期的に出続けて永遠に終わりそうにない吸血鬼ハンターシリーズを小学生の頃から読んでる・・・・・
    Posted by at 2007年03月27日 14:01
  12. 翻訳お疲れさまです。
    ゴーストハントは続刊を12年待ってるので
    ちょっと期待
    Posted by   at 2007年03月28日 01:37
  13. 全然関係ないけど、今週のコードギアスが凄かったですね
    海外ではどういう反応なのか気になります・・・
    是非22話の海外反応を記事にしてください!
    Posted by    at 2007年03月28日 11:22
  14. ユフィがマシンガン乱射してるシーンは
    「まだ生きてるの? あらあらウフフ」
    みたいな雰囲気ですごかった・・・。
    Posted by at 2007年03月29日 01:06
  15. テスト
    アクキンにされたのかな?
    Posted by at 2007年03月30日 14:48
  16. アメリカのってペパーブックなだけじゃないの
    Posted by at 2007年04月01日 03:33
  17. 2部の終わり方ってどんなだっけ?
    国のごたごたを片付けて一件落着だっけ?
    Posted by at 2007年05月26日 16:54
  18. 図南の翼のOVA化希望
    Posted by at 2008年08月15日 14:26
  19. 図南はいいよなあ。
    十二国記の中でも特にお気に入りで何十回と読み返してる。
    アニメもまあ見てみたいけど、続編の方が待ち遠しいかな。
    でも子供出来たらやっぱりそっちに気が行ってなかなか創作活動も難しいんだろうね…。
    Posted by at 2008年10月15日 04:57
  20. 図南の翼は俺もお気に入り
    早くアニメ化してくれ…
    Posted by at 2008年10月27日 22:00
  21. 続編を・・・早く読みたい!
    Posted by at 2008年11月20日 02:19
  22. 図南の翼は、個人的には十二国記シリーズの中で最高の作品
    本当にアニメ化して欲しい
    ただ、以前より作画のクオリティはあげて欲しいわ

    ちなみに今やほおでアニメが無料で見れるらしい
    Posted by at 2009年01月10日 21:35
  23. 諦めてた俺にとって、Yes, I Do. は衝撃!
    Posted by at 2009年02月22日 20:07
  24. しばらく前のyomyomに続編が掲載されてましたよ。
    Posted by at 2009年03月06日 04:26
  25. ガイジンさんたちにこの東洋というか東アジアっぽい雰囲気とか政治制度とか判るのかな?

    >10
    北島マヤって連載開始当初はおいらよりオネイさんだったはずなのに、今やおいらは真澄より年上とは・・・
    Posted by at 2009年04月14日 05:52
  26. ゴーストハントが読みたい
    あれ廃刊なんだよね
    アニメはあるのに...
    Posted by at 2009年05月15日 23:22
  27. 古い記事だけどあえてレス
    もしかして悪霊シリーズ復活ですか!何年でも待ちますよ。あと中庭同盟名義のもぜひ書籍化してほしい
    Posted by at 2009年05月24日 01:30
  28. 早く書かないと死んじゃうじゃん
    それだけはマジ勘弁
    Posted by at 2009年07月16日 14:30
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。
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