2007年02月02日

日本の小説が韓国人読者のハートを鷲掴み ブルネイ・タイムズ

元ネタ The Brunei Times

以前、このブログで村上春樹氏の「海辺のカフカ」海外書評
記事にしましたが、村上氏の作品が世界中で楽しまれているのは
みなさんも良くご存知だと思います。

そして最近は村上氏だけでなく本当に色んな日本人作家の小説が、
翻訳されて海外で販売されるようになりましたよね。
島田荘司氏の「占星術殺人事件」をアメリカのamazonで見かけた時は
うっすらと感慨に耽ってしまいました。
学生の時に読んでかなり衝撃を受けたあのトリックを
海外の人達がどう感じるのか興味がありましたが、
購入者のリビューが載っていなかったので解りませんでした。残念。

島田荘司JPN.jpg島田荘司Eng.jpg

こういった日本の小説の海外進出は迷惑な隣人の韓国にも及んでいるようです。
事あるごとに反日感情を爆発させている彼らが日本人作家の作品を書店で買うという事実を「ツンデレ」の一言で片付けるの簡単ですが、そこには韓国の大衆文化が抱える根本的な問題があるように感じました。それをココでハッキリ指摘すると何やら不味い気がするので控えますが・・・・・。

今回の元ネタはブルネイという一般の日本人には馴染みの薄い国のものですが、The Korea Heraldの韓国人記者が書いたものを転載しているだけです。
他にもマレーシアのウェブニュースサイトで転載されているのを見かけました。
韓国人記者が書いたにしては公正でバランスが取れてますが、
チラチラと愛国心や日本に負けている苛立ちが透けて見えます。
まあそれは彼らの仕様だから仕方ないですね。

Japanese writers appealing to Koreans' literary taste
韓国人の文学的な趣味に訴えている日本の作家


韓国の出版業界は、ますます増えつつある翻訳された日本の小説を原動力とした“ジャパン・ウェーブ”に対処する事と、同時にその事態を受け入れる事に苦悩している。それはアジア地域における韓国のポップカルチャー・ブームの欠点を示唆しているのだ。

韓国のポップミュージック、ドラマ、映画は国内外で楽しまれ続けているのに、国内の小説家達は悪戦苦闘しており日本や他のアジア各国へ作品を輸出できないでいる。

対照的に、韓国の出版社はここ数年で急増している日本の小説を楽しんでいる韓国人の読者に応えるべく、主要な日本の小説の翻訳権を獲得する為に奔走中だ。

韓国書店協会連盟は、先週の国内ベストセラー・ブックス・ランキングの誰もが望むトップ10枠を3冊の日本の小説が占有したと発表した。

2006年全体で見ると、僅か6冊の韓国の小説だけがトップ20リストに入り、日本の小説に苦戦しながらその内の5冊がランキングリスト入りした。

教保文庫(これは国内最大の書店になる)は最近、過去4年間のベストセラー作品ランキングのデータを公表した。それには急速なペースで増加している日本の小説の影響が、韓国の小説の地位に深刻な驚異をもたらしている事を示していた。

去年を例に取ると、31作品の日本の小説がトップ100リストに入り、韓国の作家達の23作品を上回っていた。

そういった傾向は2〜3年前から始まり、その後韓国での日本の小説の普及拡大は加速している。国内の出版社は、村上春樹の様な有名な作家だけでなくあまり知られていない著者のものまで翻訳した小説を絶え間なく過度に出版しているようだ。

そして特徴的な変化は、文学嗜好のある韓国人読者にうけている日本人作家の幅の広がりだ。

以前は村上や吉本ばなな、江国香織といったえり抜きの作家だけが、ここで熱狂的な支持を得ていた。だが今は、奥田英雄や恩田陸、吉田修一、そして日本の若手グループ作家までもが韓国の読者と出版社から注目を集めている。

この根底にある問題は、どうして韓国は日本の小説に捕らわれているのかだ。

批評家は日本のゲームやコミックブック、音楽に慣れ親しんでいる韓国人の20代と30代の増加を指摘する。今日の韓国の若者は、文化的な製品に対しいかなる愛国心に基づいた意欲も見せようとしないので、本当の文学的な娯楽を与えてくれる小説なら何でも手にする傾向があるのだ。
たとえそれが日本や中国のものだとしても。

もう1つの理由は、日本人作家達がその作品で見せる独自性や創造性、そして想像力の及ぶ範囲だろう。それらのクオリティの高さが世界中からファンを獲得している。

それと同時に、韓国のヒット小説の欠落も国内の出版情勢における日本の小説の急速な増加の要因だ。

韓国の主流作家達は、さまざまな興味を持ち、世界文学へ心を開いているポストモダンな韓国人読者に追いつけないと語っっている。

今日の読者にとっても、朝鮮戦争のような伝統的な出来事(北朝鮮との再統一とイデオロギーの衝突など)はどうでもいいのだろう。なのに、多くの韓国人作家は未だにそういった内容の時代遅れの本を濫造しているか、創造力に欠ける個人的な家族歴(このテーマはもう国内の読者の関心を失った)に頼る傾向があるようだ。

とりわけ、韓国の読者が気楽な日本の小説だけでなく本格的な文芸作品まで読んでいるという事は、日本の小説が韓国の出版市場において主要トレンドとして定着している事を示唆している。
(By Yang Sung-jin, The Korea Herald/ANN)

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posted by えいち at 03:37 | 東京 ☀ | Comment(23) | TrackBack(0) | Novel/Books(小説・本)
この記事へのコメント
  1. http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83702&servcode=400&sectcode=400
    この記事と内容がかなり似ているのは何でだろう
    Posted by しまー at 2007年02月02日 12:57
  2. 韓国人てあまり本読まないらしいからね。
    読むだけましじゃないか。
    しかしあれだけ反日やりながら日本の本(だけに限らず)夢中になる、というのは色々と興味深い。
    Posted by at 2007年02月02日 17:30
  3. 注:実際人気なのはライトノベル、お堅い文学は苦手ですから
    Posted by      at 2007年02月02日 18:07
  4. 久々の南鮮ネタですね。
    最近思うんだけど彼等の反日は洗脳なんだろうな。
    面白いものが好きなのは万国共通だけど、幼い頃から日本は"悪"って刷り込まれてるから認めたくないと本能的に否定する。
    ある意味キリスト教徒が"悪魔"を否定するのに近いものなのかも。。
    まあそれ以外にもかなり問題ある人達だが・・
    小説もそのうちパクるんだろうな〜
    アニメもマンガも映画もパクリまくりだもんな〜ww
    ってか"愛国的な意欲"ってww
    あ〜早く日本は列島を改造して移動国家になってくれよ orz
    Posted by ESPmen at 2007年02月02日 19:02
  5. http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/01/
    20070201000060.html
    また韓国人がアホなことしたようです。韓国人ってホント、自分達が世界の中心なんだなーと。こういう抗議も相手が認知していて成り立つもんだと思うんですが、観戦してた中国人が白頭山のことどれだけ知ってるか(つーかハングルだから伝わってないか)。
    Posted by at 2007年02月03日 01:58
  6. ん〜・・・
    反日教育で洗脳されてる韓国人もうざいが、
    嫌韓むきだし、蔑視ありありの日本人も、同じくらいうざいな。
    どっちもいい勝負だw
    Posted by 関西人X at 2007年02月03日 15:53
  7. 何もされてないのに、相手の悪事を捏造して、
    それを信じて実際に日本人を襲ってくるのと、
    実際に被害に遭ってて、その証拠を揃えた上で
    実力行使はしないで言葉で騒いでるのとじゃ
    かなり違いがあると思います。
    空気を読まないのがウザいのはどっちも同じですが。
    Posted by ゆり at 2007年02月03日 16:21
  8. こんな記事にまでねちねちと・・・
    ここのコメ欄も相当きもいわ。
    Posted by at 2007年02月03日 17:26
  9. >島田荘司氏の「占星術殺人事件」をアメリカのamazonで見かけた時

     初耳ですね。欧米のミステリーってどちらかというと
    トリック主体というよりも社会派・探偵モノってイメージがあります。
    私は金田一耕助の長編が好きなんですけど、
    ああいうのって欧米ではウケないのかな。おもしろいのに・・・。

     
     下記記事によると「村上春樹チルドレン」と呼ばれる作家たちが
    韓国、中国、イギリス、ウクライナなどで次々に登場しているそうですから、
    近いうちに韓国文壇界にも新しい流れができるかもしれませんね。
    それを認めるかどうかは別問題ですけどww

    〈ふたつのM−マンガと村上春樹4〉世界に根付く自己表現
    http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200611220306.html
    〈ふたつのM−マンガと村上春樹5〉「未来示す」文化に共感
    http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200611240271.html
    Posted by kurochan at 2007年02月04日 02:12
  10. ま、ほっときゃいいよ。あんな国!
    そのうち中国朝鮮自治区になるだろうから。
    Posted by ザパ at 2007年02月04日 19:11
  11. 日本人の愛国心が……、日本の良き文化が……て言ってた頃と変わらないんだけどね
    日本は文化侵略されても敗戦国民的なぁなぁで受け入れたけどあちらはどうだろ?
    Posted by かわ at 2007年02月11日 17:36
  12. 全然違うだろ
    少なくとも日本は起源主張したりしねーよ
    カレーやラーメンが日本起源て言う奴がいるか?
    Posted by at 2008年12月16日 16:56
  13. まあまあ、普段反日してくる人達が
    日本文化は面白いと認めて楽しんでるんだから、
    こういう記事の時くらい嫌韓コメ自重しようぜw
    あまりいき過ぎると反日韓国人と同レベルになるぞ。
    Posted by ベアー at 2008年12月21日 14:39
  14. >>9
    村上春樹は韓国人ニダ!
    Posted by at 2008年12月28日 11:11
  15. ※6と8はどうぞお国にお帰り下さい。
    この国におまいらの居るスペースは
    在りませんのでwww
    Posted by at 2009年01月19日 16:08
  16. 隣の国同士仲が悪いのは世界中どこでも見られる
    とてもほほえましい光景だと思います。
    これからもがんばって非難しあってください。
    Posted by 43 at 2009年01月23日 22:01
  17. これもきっとパクりの栄養素なんでしょ
    Posted by at 2009年03月21日 13:32
  18. >9
    源氏物語の起源はウリナラニダ!
    Posted by at 2009年04月14日 12:58
  19. 人類の起源が韓国だからおk。
    Posted by at 2009年04月16日 20:06
  20. 確か中国なんかでは、小説家は随分と社会的地位が低く見られたんだっけか?
    韓国ではどうか知らんがね。
    Posted by at 2009年04月20日 17:54
  21. 褒められのに何で叩くのか
    純粋に理解できん
    Posted by at 2009年04月26日 13:47
  22. >中国
    インテリが書いてるンだろうけど
    みんなペンネーム使ってて
    誰が書いたんだかペンネーム以外わからんとか。近代になってからの中国じゃどうなんだろうね?
    Posted by at 2009年05月25日 19:45
  23. そういや隣って
    「言論の自由の無い国」の指定取れたの?
    なんかちょっとでも反体制なこと書いたらリンチされそうなイメージなんだが
    Posted by at 2009年07月02日 07:52
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
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今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
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これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
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これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。