2006年09月03日

アニメ・マンガファンは尊敬されない 海外記事

元ネタ Toronto Star  Aug. 27, 2006

これまで、アニメやマンガがアメリカなど海外で好評を博していて外国でもサブカルからメインストリームになりつつあるという、ポジティブな記事を見つけて色々紹介してきました。しかし、異文化の隆盛には付き物の反発やアニメ・マンガの特徴を単に受け付けない人達からの批判など、ネガティブな記事も極たまに見かけます。

それも1つの日本の(アニメの)評価ですので、このブログの趣旨に沿うものであり、僕自身どのような批判をアニメやそのファン達が受けているのか知りたかったので、取り上げてみました。

しかしこの記事、出だしが強烈です。読んで頂ければ分ると思いますけど、この記者はもし、アニメやマンガ好きだと噂されている麻生・ローゼン・太郎氏が首相になったとしたら、やっぱり「日本はこの日、アニオタ国家元首の登場という屈辱にまみれた。」と書くのでしょうか。

ローゼンメイデン 6 (6)ローゼンメイデン 6 (6)
PEACH-PIT

ローゼンメイデン 5 (5) Rozen Maiden(4) Rozen Maiden(3) ローゼンメイデン 2 (2) ローゼンメイデン 1 (1)

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他では、この記事に出てくる人達はアニメをカートゥーンと呼んでいたり、
アニメをジャンルの1つと考えていたりしてますね。この辺りは、まだまだアニメの共通認識が徹底されていないなと考えさせられます。

海外でのアニメ・マンガの現状を知る上で、たまにはこういった
現地記事の紹介も必要だと思ったのですが、如何でしょうか?
賛成の方は激しくランキング応援して下さい。
やはりポジティブな記事ばかりの方が面白いよという方は応援を控えてください。
今後の参考にさせて頂きます。

補足:アニオタは、アニメオタクのことです。
ステファン・ハーパー(スティーヴン・ハーパー)は、2006年現在のカナダ首相です。

Anime and manga fans get no respect
アニメ・マンガファンは尊敬されない

writes Jen Gerson

あなたがステファン・ハーパーに不服だとしても、カナダはアニオタ国家元首という屈辱から免れたようだ。

台湾の人々はそれほど幸運ではなかった。2004年に元大統領の李登輝は、日本の人気漫画シリーズ『 魁!男塾 』の頑固な剣道マスター、エダジマ・ヘイハチのコスプレをしたのだ。格闘服を着流し、竹刀を持ってち弟子を従えた李は、広告写真の為に反り返って歩いた。

今年のFan Expo Canadaには、アニメとマンガ(日本のカートゥーンとコミックス)の愛好家達が大挙して押し寄せるだろう。そして彼らは、SFとファンタジーのオタク世界に定着した住人から、うめき声を引き出させるのだ。

「多くの人にとって、アニメファンは、nerd(オタク)の階層の最下層にいる。」
恐ろしいもの、不気味なものを紹介する雑誌であり、このエキスポの一翼である『 Festival of Fear 』を主催するRue Morgue誌のデーブ・アレクサンダーは語った。 閉じた場所は大きな小道具たちに適した競技館にはならない…混んだコンベンション-センターを歩き回っていて、張子でできた自分の身長の倍もある刀を持ってる奴を見たら、それはとても、うっとうしく感じるものだ。

アニメファンは、落ち着いた典型的なトレッキーやスターウォーズの熱狂的なファンよりも、声が大きくてもっと騒がしそうに見えるね、とアレクサンダーは言う。(ロビーでライトセイバー・バトルを模倣している汗まみれのジェダイが、同じくらい不愉快でありえることも、彼は認めているけれど)

だが、(アメリカ)従来のコミックブックとアニメのサブカルチャー・ファンダムとにまたがって仕事をしているケラム・テンプルトン・スミスは、純真な日本のカートゥーンは酷評を受けていると述べたうえ、
「一般的なジョークは、『 アニメは童貞のためのものだ 』というものですね。」
とシルバースネイルコミックスの従業員である彼は言う。

テンプルトン・スミスは、彼の友達にアニメ習慣をからかわれていて、自分の様な他のオタクがコンベンションで馬鹿にされているのを、たびたび見かけると言う。

そのジャンル<注:アニメ・マンガを指している模様>は、セーラームーンやドラゴンボールZやポケモンのような子供向けのcartoonによって有名になったために、幼稚だと見下されている。しかしテンプルトン・スミスは日本のコミックはアメリカのそれと同程度に複雑で魅力のあるものだと主張する。Marvel社やDC社が大人向けのコミックを出し始めたので、日本のコミックの方が若い読者により向いているということが、しばしばあるというだけだ、と。

「8歳の子が店に来て言うんですよ”僕に読めるのは?”ってね。私は答えました、”ふむ、バットマンかアーチーコミックスそしてマンガだね。”」と彼は言う。
小さな頃にファンになったとしても、その多くのファンは大人になってもそのジャンルでより高い洗練と成熟の段階に合った作品を見つけ、ファンであり続けるものなのだ。

「まあ、成熟してないのかな、僕の場合は、」
トロントにある大学のアニメ・マンガクラブのメンバー、ジェームス・バートレットは言う。バートレットは、依然おかしなマンガのファンのままだ。
「最初、僕の親はそれがひとつの成長の段階だと思っていた。僕は13歳か14歳だったし。だから、親はいつか僕がそれから卒業すると思っていたね。」と彼は言った。

それから8年後の現在、バートレットは彼のお気に入りのキャラクターにコスプレして、コンベンションに参加している。去年のFan Expoの期間中、彼はLeachシリーズ<注:たぶんブリーチのことでは?>のザラキ・ケンパチの扮装をして行った。彼の髪は逆立てられベルで飾られており、彼自身は白いトレンチコートに黒い修道士のローブを着ていた。

その人気(この3年間、マンガのセールスは他を圧倒し、アニメはYTVの様な若者を対象としたTVチャンネルを占拠し続けている。)にも関わらず、Fan Expoで邪険にされることがあるのは驚くことではない、とシルバー・コスラは言う。彼女は、大学でアニメクラブを創設しており、今はこのexpoを運営するマーティング会社Hobbystarで、見本市のコーディネーターをしている。

U of T anime and mangaクラブ<注:シルバー・コスラが創ったクラブと思われ>の別メンバー、レベッカ・ブルーカーはコンベンションで、他のコスプレーヤー数名から非難され白い目で見られた。彼女は驚いて眉を吊り上げ、すぐにやり返した。

「私は言ってやったわ、”ちょっと聞きなさいよ!あんたそんなサイズが2つも小さいようなぱっつんぱっつんのスターウォーズのコスチュームなんて来てるくせに、よく私の(素晴らしいコスプレ)をそんな目で見れるわね?”」と彼女は言う。

だが、そんなエリート意識はふさわしくない。

「私達はみんな自己流のgeeks(オタク)なの、そして私達はみんな他人にからかわれちゃうのよね。」とレベッカは笑いながら言った。

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AMAZON 本 検索ワード 『 オタク 』
posted by のぶ at 11:58 | 東京 ☀ | Comment(15) | TrackBack(0) | Culture(文化)
   
この記事へのコメント
  1. いつも楽しくみさせていただいてます。
     
     上のアイコンをクリックするだけでいいんですか?それならば毎回やるようにはしてます(登録とかは必要ない?)。

    >賛成の方は激しくランキング応援して下さい。
    やはりポジティブな記事ばかりの方が面白いよという方は応援を控えてください。

     期待どうりの話より、それを裏切る内容のほうが印象に残るのでは?甘いだけでは飽きてしまいます。凹むのがわかってても朝鮮日報を見たくなってしまうかんじ。たまに誉めてもらった時とか妙に嬉しかったりしません?ああいうのもありと思いますがいかがなもんでしょう。
    Posted by sugerdog at 2006年09月03日 17:21
  2. 初めてPCでコメントします。
    (全部クリックしました)
    ネガティブ系?よろしいんじゃないかと思いますよ日本マンセーは恥ずかしいですからね。
    ファンサイトでも荒らし目的な書き込みは良く見かける(最近じゃロシアの2chとか)し海外でもオタクが変わり者扱いなのは以前から知ってましたけど、こう言うのって意図的に探さない限り普段目にしないから助かります。
    この記事見る限りでは、書いている人は実は日本のお隣さん系かアニメについての知識は大して無い人じゃないかと。
    Posted by 日々後悔 at 2006年09月03日 19:39
  3. はじめまして。最近楽しく読ませて頂いてます。

    まあ日本でも、ディープなアニメファン≒オタクで、オタク≒nerdでgeekなもの、と受け止められているケースが多いですからね。
    今でも、なんだかんだ言っても、日本国内でもアニメ・マンガの地位は実はそう高くないと思います。
    図書館や教科書に入ることは、しばらくは無いだろうし
    親は「マンガばっかり読んでないで勉強しなさい」と、マンガを推奨する事はないでしょう。

    でも、漫画、好きですヨ。
    好きなモノが、必ずしも芸術や高尚なものであるという『認知』が、そう必要だとも思いません。
    北米では、「アニメ・マンガは子供だけのモノじゃない!」「芸術なんだ!」
    「でも、そう認めて貰えない」という悲壮感溢れるコメントをよく見かけますが、
    そんなにも他人・社会に価値を評価される必要があるのかな?と疑問です。
    日本のアニメファンが、自分の趣味(の価値)を社会に認めてもらいたい、なんて思ってるようにも見えないんですけどねえ。
    案外、西洋圏のほうが、そういったの社会的認知・世間の目を気にするものなんでしょうか?
    Posted by 関西人X at 2006年09月03日 21:57
  4. 貴方や私以前にコメントした人を朝鮮人認定するつもりはありませんが、今回の翻訳は在日朝鮮人を喜ばせただけですよ。2ちゃんねるではスレを立てたのみならず複数のスレッドにあなたの翻訳を載せて大喜びしています。
    おそらく貴方は日本人としてアニメ万歳という記事を翻訳するだけでは恥ずかしいというバランス感覚から、このような記事を翻訳したのでしょうが、日本の悪口を書くことだけが生きがいの在日朝鮮人を大喜びさせたという結果に終わったことを知ってほしいですね。
    Posted by 日本人 at 2006年09月03日 23:05

  5. 別に喜ばせておけばいいじゃない。
    いつも身の無いことばかり言ってるんだからさ、彼らは。
    Posted by saba at 2006年09月04日 00:01
  6. おれ、2ちゃんねらーだがw
    コピペにマジレスしとくと

    ・なんで今回の記事が「在日朝鮮人」を喜ばせるの?

    スレに貼られるのは予想できるが

    ・でもって、嫌韓の多い2ちゃんねらーが大喜び?

    上の人のやってることは日本人、朝鮮半島の人双方を馬鹿にした「釣り」にしか思えませんよ?
    Posted by at 2006年09月04日 00:16
  7. ほらね。在日朝鮮人の読解力のなさにびっくりしたでしょ。日本人なら2ちゃんねるでスレを立てたのもコピペしたのも朝鮮人だと分かるでしょ。でも朝鮮人はバカだから、読解力がゼロあり、

    >・でもって、嫌韓の多い2ちゃんねらーが大喜び?

    こういうことを書いてくるんですよ。あなたが喜ばせたのはこういう朝鮮人ですよ。
    Posted by 日本人 at 2006年09月04日 01:17
  8. みなさん、こんばんは。
    いつもコメントありがとうございます。
    そして、ほとんど返事ができなくて申し訳ありません。

    今日は久しぶりに寝る前に本日分の記事をUPできましたので、ちょっとだけ余裕ができました。(明日の記事はマッサラですけど・・・)

    えーと、どうしてこの元記事を取り上げたかですが、以前にも書いたとおりココは僕がこんなブログがあったらいいなと思うものを形にしたものです。ですから、基本的には僕が面白い、読みたいと思うものを記事にします。今回のアニメファンへの批判的な記事も、純粋に僕が読んでみたいと思っただけの事です。僕はアニメやマンガは比べるのも変なんですが、エンターテイメントとしてハリウッドにも引けを取らないと思っています。だから、どんな理由をつけてアニメ・マンガを非難するのか読んでみたかったのです。

    僕の英語能力はまだ、英文の文脈や行間を読む=筆者の真意を汲み取る、には程遠いので、憶測になるのですが、この元記事を書いた記者はアニメやマンガに良い印象を持ってないように感じます。出だしの強烈な皮肉からもそれは窺えるように。

    ですから僕としては、この記事を読んだ人が、あーアニメ嫌いの外人が良く知りもしないのに(有名なブリーチをリーチとい書いてるし)批判してるよ、ぐらいに笑い飛ばしてくれればと思ってました。

    逆アクセスランキングで2チャンネルからのアクセスが急に増えたので、書き込みを探して見ました。スレが立っていたのは予想外でしたけど。アニメファンを馬鹿にする材料にされるのは正直不本意ですが、こうゆう意見もあるよというのを、多くの人に知ってもらうのは逆に望む所です。

    その後、それを読んだ人達が情報をどう消化するかは、本人次第だと思っています。
    それより僕が怖いと思ったのは、僕の翻訳文を全く疑わず、それを事実だと思っていることです。もちろん、僕は意図的に誤訳をして、読者をミスリードするような事はしていませんが、あまりにも僕の翻訳文を素直に受け入れているので、漠然とした恐怖がわきました。

    長文・乱文ごめんなさい。今日はもう寝ます。
    これからもしばらくはコメントに返答できる余裕はないと思いますが、みなさんの意見はしっかり読んで参考にさせて頂きます。では、お休みなさい。
    Posted by えいち at 2006年09月04日 01:23
  9. なんだかんだいって更新を毎度、楽しみにしています。
    海外フォーラムの翻訳って大変そうですね。
    俗語とかネット用語とかがサイトごとにありそうで、辞書だけで解読は厳しそうです。
    Posted by   at 2006年09月05日 01:01
  10. なんだかんだいって更新を毎度、楽しみにしています。
    海外フォーラムの翻訳って大変そうですね。
    俗語とかネット用語とかがサイトごとにありそうで、辞書だけで解読は厳しそうです。
    Posted by あ at 2006年09月05日 01:01
  11. 気分悪いですが(w、興味はとてもあります。
    これからも是非続けてほしいです。

    でも日本人の下手なネガティブ思想や、炎上、
    非ヲタにヲタ嫌いに拍車がかからないよう、
    管理人さんのフォローを入れて、バランスをとってもらいたいなと思います。

    純粋な翻訳サイトとしては、翻訳者の意図が入る事は好ましくないと言われるかもしれませんが、
    その記事だけを引用されたときに、どうしても読者のイメージが読んだそのまんまを受け止めてしまい、思考が偏ってしまいがちなので、
    同等かそれ以上のパワーを持ったフォローを入れていただくと、読者にも双方の主張がバランスよく考えられて、記事として有益な物になるんではないかなと思います。
    Posted by あえ at 2006年09月05日 02:22
  12. 自分に都合の良い話ばかり聞いてちゃ、お隣さんみたいに自尊心が無意味に肥大しちゃいますよ。
    適度に針でつついてやってください。
    好かれもするでしょう、嫌われもするでしょう。
    生きていて、どちらか片方だけってことも無いですよ。
    Posted by   at 2007年02月10日 02:53
  13. ぜんぜん問題ないでしょ
    日本だって「趣味:アニメ」とは履歴書に書けない
    転載の件も、単にアニオタが多いであろう2chに投下すれば煽りに丁度良いってだけの流れでしょうし。
    実際転載者の目論見どおり反響大だったようですから良いんじゃないでしょうか。
    日本バンザイ一色よりも、こういう別角度からの情報も並存しているのが自然な気がします。
    Posted by at 2008年11月25日 05:35
  14. 自己愛と愛国心を混同してる奴ワロス
    チョXみたいな言動してる事こそ国益を損ねるって分かってくれよな。
    Posted by at 2009年03月04日 03:19
  15. どう見られても気にならないほど面白いということなんだろうけど。
    Posted by at 2011年12月31日 00:59
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。