2006年09月14日

ブリーチ英語声優インタビュー ルキア編

元ネタ Anime News Network Sep 7 2006

以前、ブリーチ英語声優インタビュー、イチゴ編をやりました。
今回はルキア編です。でもこれ没にしようと思ってたんですよね。
声優に興味の無い人には退屈でしょうし、既に1回やってるしで。
じゃあ何でやるのって事なんですが・・・。

とうとうアメリカ(たぶんカナダYTVも)でブリーチが始まったんですよ。
そして早速、お約束のyoutubeにUPされました。

http://www.youtube.com/watch?v=Sz4sUw_gwRk
コメント欄は、作品内容はそっちのけで英語吹き替えの話題一色ですよ。
コメント数の多さからブリーチの人気と吹き替えへの期待の大きさが分ります。

さぞや海外ファンからの非難が渦巻いているんだろうなと思いきや、
あれれ、おおむね好感触。ちょっと意外。
better than expected (思ったより良いね)、
I like Ichigo's dub (イチゴの吹き替えは好き)、
LOVE IT!!! (気に入った!素晴らしい!)、pretty good (とっても良い)

こんな感じで、半分以上はdubとイチゴ役のジョニーを褒めてました。

しかし、今日の元記事のルキア役、ミッシェル・ラフには厳しい意見が多いかな。
rukias voice is weird she sounds too old
(ルキアの声が変、年取り過ぎだよ)
her accent suks
(日本語のアクセントが最低)

こんな感想が多かったですね。
コメントが多すぎて全部チェックできてないですけど。

まあ実際、ルキア役の声優は老けてますからね。ルキアの2倍以上・・・。
そんな訳で、叩かれ気味のミッシェルさんですが、彼女も頑張ってるんだよ
という、励まし?の意味も込めて、没ネタを掘り起こしてみました。

追記:コメントにて相互リンクのお誘いを頂きましたが、正直このブログはいつ止めてしまうか分らないというのが現状です。始めてまだ2ヶ月足らずですし、管理人は飽きっぽい事と根気が足りない事には自信があるのです。止めないとしても、テーマを変えてしまう可能性もありますし。
ですからもう少し経験を積んで、このテーマで長く続けていく自信がついたらブログ上でこちらからお願いしますので、今回は遠慮させて下さい。申し訳ありません。

Bleach English Dub Preview
by Zac Bertschy

ミッシェル.jpgアニメの仕事での膨大な経歴と長い歴史を誇らしげに示しているミッシェル・ラフは、彼女の役の一人一人に誠実さとプロ意識をもたらしている。
Di Gi キャラットのラビ・アン・ローズや藍より青しの桜庭葵の声を聞けば、ファンは間違いなく彼女の事をを思い出すだろう。

ANN: あなたはどのようにこのプロジェクトに関わったのですか?オーディションを受けたのですか?それとも、監督が既にあなたの事を頭に入れていたのでしょうか?

RUFF: 私はこの企画の為にオーディションを受けたわ。
アニメシリーズの女性キャラクターの役を取る時は全て、私はまず最初にオーディション受けたわよ。

ブリーチの様な際立ったシリーズに関わる事になって、あなたはどのくらい興奮しましたか?

とても興奮したしこんな素晴らしい役に選ばれて光栄に思ってるわ。
特に、日本のオリジナルシリーズの巨大なファンベースと、このショウが既に(ネットで)露出された量を考えるとそう思うわね。

確実にヒットして大規模な視聴者に観て貰えると分っている事は、
あなたにとってある程度の興味や刺激があるものですか?


もちろんそうよ! 私はハッキリと熱意を感じているわ・・・このショウのファンから、プロデューサーや監督から、そして声優の仲間達からね。本当に私は少しナーバスになっているわ、ブリーチがもの凄く人気があるのは知っているし、このショウのサウンドがどうあるべきか、英語吹き替えでどれだけ上手にルキアを演じてくれるのかという大きな期待が既にある事が分っているから。だから私達は英語版のルキアを築いていく時に、綿密に方策を立てたの、とっても慎重にね。
もう本当に、たくさんの血と汗と涙って感じよ。
私はこんなにも熱心にルキアに打ち込んでいるから、視聴者の評判を聞くことへの不安と期待が、どうしても普段より少し大きくなってるわ。

その役はどれほど価値のあるものだったんでしょうか?

究極に! 私が役をゲットするまでその事を知らなかったのは別にしてね。でもそれが逆に良かったんだと思うの。私は何があっても絶対ルキア役を取るんだって考えてなくて、ただ自分は上手くやる事ができるってオーディションの時に考えていて集中できたから。

あなたはルキアのどんな所が好きですか?

彼女はいかしてる!ハハッ!
彼女がとても知的だという事が、私は気に入っているの。
それにルキアは自分の仕事にとても真剣だし、
その外面の鋭さの背後には本当に特別な人を思いやる心があるのよ。
さらに彼女が幽霊を信じているって所も、とってもクールよね。

ルキアとあなた自身の性格で似ている所はありますか?

ええ、あるわよ。実際に私がルキアの役を始めたばかりの時は、何これっ完璧に私にピッタリじゃないのって感じだったわ。私達は二人とも賢い少女だしね。それに私って超常現象を完全に信じてるのよ。
そうね、私は恐らく死神なのよ、別の人生の中では。そして死神の私はちょっと支配欲が強くて・・・なんてね、私は今そんな役をやってるって事!

彼女に感情移入するのは簡単でしたか、
そしてあなたが役を引き受けるのに重要だと考えいてる事は?


芝居の楽しみのひとつは、自分が全く違うキャラクターになっていくことよね。
私はルキアに感情移入する事が、重要だとは考えていないの。
私が重要だと思っているのは、演じているキャラクターを私が理解する事だから。
そして、人間性が豊かなことも重要な事よね、私は何が自分をやる気にさせ、何に傷つきやすいかわかっているわ。

(中略)

他のあなたの役に比べて、ルキアの声優というのは
やりがいのある仕事だと思いますか?


イエス! すごーく強烈にね。彼女もすごーく強烈よ。
彼女はたくさんのエネルギーと脳のスペースを奪っていくわ。
ルキアは多くの性質を持っている、それらを私は今も各エピソードで発見してるの。監督のマイケル・ソリッチと私自身は、彼女の個性に内在する感情の幾らかでも際立たせようと本当に努力して います。それは内に秘めた知性と強さを傷付き易さから引き離して見せる為なの。(ほんの少しだけだから、心配しないで!)

私達にブリーチの1つのエピソードにおいて、
標準的なレコーディング作業を説明して下さい。
1話の完全な収録時間はどのくらいかかりますか?


1話のエピソードのレコーディング作業は、それぞれのキャラクターの会話がどれくらいあるかによるわね。私達はみんな個別に録音するし。セリフの総数によるわね。だから、例えばもし私のセリフが100あったら、撮り終えるのに恐らく5時間はかかるわ。しかもそれがたった1人のキャラクターでよ。その上、他のキャラクター全てのセリフを加算しなきゃいけないから、結構な時間になるわよね。
たまに、いつもより速く終わる事があるけど、さっき私が言った様に私達はブリーチの仕事に特別な注意を払ってるわ。

このシリーズの英語バージョンの中で、日本語の言葉(当然あなたも知っての通りブリーチでは非常に多いですが)の発音は申し分ないですか、それともこれまでの様にでたらめな吹き替えなんでしょうか。そしてそれは、このシリーズのレコーディング時の特別な心配事でしたか?あなたは日本語の発音の指導を受けたのですか、それともその必要が無いほど簡単にできましたか?

そうなの。最初の2、3話の収録の時は日本人プロデューサーの1人が私達と一緒にスタジオにいたわ。そして彼女は発音の仕方を私にコーチしてくれたの。そのお陰で最初のレコーディングの時より、名前の発音が正確になって私は上達できたわ。

何か他の仕事は控えているのですか?

教える事はできるけど、そうすると私はあなたを殺さなくては・・・アハハ。
実際のところはビデオゲームの仕事も予定に入ってるの。Rogue Galaxyやエウレカセブンとかね。それに、ちょうど他のアニメの出演契約もしたところよ、でもあなたは待たないといけないわ、そしてちゃんと見届けてよね!


先日の漫画をレンジでチン!の元記事の記者パトリック・マシアス氏の本です。
訳者はアメリカでのオタク文化に詳しい町山智浩氏、何て言うか最強タッグ?
amazon オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタクインUSA.jpg
posted by えいち at 00:38 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | ANIME(アニメ)
この記事へのコメント
  1. この前ネトラジで町山さんとパトリックが出てきてこの本の宣伝をしてましたよ。ちょっと興味ありますね。
    Posted by Q at 2006年09月14日 20:47
  2. 悪くないですね。
    オリジナルとはまた赴きが違いますが
    dub作品の中ではイイ仕事してる方かと思います。
    JUMP作品では、ヒカ碁やONE PEACEとかより数段マシですな。
    Posted by 関西人X at 2006年09月14日 20:59
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
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今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
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これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。