2006年09月29日

PROJECT X: CUP NOODLEマンガ 海外書評

元ネタ Active Anime.com September 15, 2006

カップヌードルを食べたことも見たことも無いという人は、日本では皇族の方ぐらいでしょう。世界でも今では至る所で売られていて、現地の味覚に合わせた味が作られているようです。何でもアメリカのカップヌードルの味は日本人にはかなり不味いらしいですね。

所変われば品変わると言いますので味が変わるのは仕方ないと思うのですが、海外にはカップヌードルに水を入れて電子レンジでチンして食う猛者がゴロゴロいるみたいです。お湯を沸かす手間すら惜しいのでしょうか?
少しは動けと言いたくなりますね、だからあんなにブクブク太っ(略
僕の知人には全くいませんが、日本でもレンジで調理してる人がいるんですかね。先日、海外記事でやはりカップ麺をレンジでチンしたら大量の煙が出て、建物の防犯ブザーが鳴り響き住人が夜中に非難するはめになったというのを見かけました。まあ、そういう事が起こるかもしれませんからお湯ぐらいは自分で沸かしましょう。

さて、そのカップヌードルは日本で発明されたものですが、その誕生物語がNHKの有名番組プロジェクトXで放送されました。これを観た人は結構いるんじゃないでしょうか。しかし、その時の番組内容がマンガ化されて販売されてるの知っている人は少ないかもしれません。僕も知りませんでしたし、たぶんあまり売れてないと思います。だから、そのマンガが英訳され北米で販売されているのを知った時は驚きました。
だって、いったいアメリカの誰がこのマンガを買うというのでしょうか?
Digital Manga Publishing という出版社から発売されているのですが、こんなマイナーだけど素晴らしいマンガを出版してくれた眼力と勇気に感動!
何とか売れて欲しいと切に思います。

今のところ海外では全く話題になっていませんが、このマンガの書評をUPしてくれているアニメサイトを見つけましたので紹介します。幸い記事を書いた人はこのマンガを気に入ってくれた様です。こういったマンガがたくさん売れて多くの海外の人達に読んでもらい、日本が経済大国・技術大国になったのはそれなりの努力をしてきたからなんだよと知って欲しいですね。あ、もちろん日本人にも。

PROJECT X: CUP NOODLE - THE MIRACLE OF 8.2 BILLION SERVED
プロジェクトXカップヌードル―82億食の奇跡


私は、この批評を書く際には悪い食物のシャレを使うのを控える様に努力します。それはきっとこのマンガ「プロジェクトX:カップヌードル 82億食の奇跡」への不当な行為になるだろうから。
DIGITAL MANGA PUBLISHING は日清食品が70年代初頭に開発したカップヌードルに焦点を当てた、ビジネスマンガ・シリーズの最新刊をリリースした。

ところで、日本のものは何でも大好きって人ならカップヌードルを一度も食べたことが無いなんて事はないだろう。だから、いまさら見た目なんて説明するまでもないよね。全てが固まって一つの塊になり特別なカップに入っている。そのカップは、麺にお湯を注いでそのまま3分待っている時には調理用ボウルになってくれる。知っての通り、お湯を加える事で麺が柔らかくなる。後は君がフォークか箸で中身をかき混ぜてから、美味しい内にズルズルと食べ始めるだけだ。

こんな事、分ってるよね?

このマンガは一般の消費者の手間を簡略化する為に、どんな苦労も惜しむまずいかにしてこの製品を作り上げたのかという、そのプロセスを描いたものだ。一見した所、そもそも日清の経営者と従業員にとってカップヌードルを作ることは並外れて困難な事だった。さらに経営不振で危機に瀕した会社の運命をも考慮すれば分る様に、このマンガのページは実在の登場人物達の絶望感で満ちている。
どうしたら、我々は焼く事無しに麺を硬くして保管する事ができるのか?
(油が肝心なのだ)
どうしたら、我々はパッケージと調理器具と食器の機能を1つで果たす容器を作る事ができるのか?
どうやって見慣れない商品に不信感を持つ世間一般に対し、カップ1個100円で売るのか?
我々の給料が上がる日は来るのだろうか?
何処だ、ああ本当に何処で我々は、凍結乾燥する事ができ、更に麺の上の飾りとしてまだ赤色を保持できるエビを見つければいいのか?
結局のところ、2500種の海老の中から選んでいくしかないのだ。
(中略)
私は自分がこのマンガの書評を書くなんて夢にも思わなかった。
しかし、このマンガは面白い!
これは若者には必読だろう。明瞭なストーリーがシンプルな作画で描かれている。
食品調整の企画に携わっている研究者なら誰もが、このマンガが簡単に読める上にとても勉強になると感じるだろう。年表には主要な出来事が載っており、歴史的な観点から見ることができるし、その漫画で描かれた実際の関係者らの写真や証言は、この本に活気を与えている。基本的な製造工程を概説している部分や、1970年代から1990年代を通しての様々なテレビ広告の写真さえある。しかし私が感動した(そう、私は感動さえしたのだ)のは、日清が緊急時の為だけに特別倉庫で製品をストックし続けていたという事実だ。そしてそれらは災害救助を支援する為に無料で被災者に届けられている。
その実例の中には、阪神大震災(1996年、神戸)、崩壊後に食料流通の混乱が起きた旧ソ連、台湾の地震災害、そして戦禍に苦しむ市民の命を救ったインドネシアの東ティモールも含まれている。
(中略)
このマンガを読んだお陰で、麺製品は私の避難用品の1つに恐らくなるだろう。


本コミック版 プロジェクトX挑戦者たち―82億食の奇跡
今回はこれ意外お薦めするものはありません。
学校や町の図書館に常備して欲しいもんです。
   
右側が英訳版です。是非海外で売れて欲しいところ。
posted by のぶ at 16:17 | Comment(17) | TrackBack(0) | MANGA(漫画)
   
この記事へのコメント
  1. せんそーど
    Posted by at 2006年09月29日 18:00
  2. 世界中で食べられてる食品が日本発というのはとても嬉しいんだけど、例によってかの国が、
    「発祥は日本だけど、広めたのは自分たちだ」
    といってるみたいです。
    まぁ、いつものことですけどww

    あと↑の人 アフィは割と他のサイトでも見かけるが?
    その前にもっと漢字の勉強をしようぜw
    Posted by at 2006年09月29日 18:43
  3. 『プロジェクトX』はいろいろな意味で私の目を覚まさせてくれた番組でした。
    NHKは大嫌いですが、これと、『脳と心』と、『映像の20世紀』だけで全てが許せてしまうくらい(ああ、でもチャングムアニメで、全てが台無しだ)。

    しかし、マンガになっていたのは知っていましたが、まさかアメリカで売られていたとは・・・。
    ターゲットは図書館かな?
    Posted by さとー at 2006年09月29日 19:35
  4. そうか!アメリカの漫画をバカにするようなエリートな大人向けに、日本のビジネス成功物語の漫画を作ってバンバン売り出すのだ!
    そうすりゃ、北米のエグゼクティブクラスの大人達も、右開きスタイルのMANGAを読みまくって、「グレエエエイト!」って認めてくれるように・・・ならんか?やっぱ。
    Posted by 関西人X at 2006年09月30日 01:26
  5. 中学校の図書室で仕事してますが、このシリーズ全部置いてありますよ。

    生徒にはかなり人気あります。
    アメリカで読まれるマンガも、どんどん幅広くなると面白いですね。
    Posted by 図書司書 at 2006年09月30日 07:54
  6. 一応、皇族の方でもカップ麺やスナック菓子を口になさることもあるそうですよ
    いつも高級な菓子ばかり食べられてるわけじゃないそうです
    Posted by がらむ at 2006年10月01日 22:31
  7. 新幹線のお話とかも出てるのかな
    新幹線のお話は感動した
    Posted by at 2006年10月02日 03:38
  8. いつも楽しく拝読しています。
    ところで、カップ麺を電子レンジ調理についての前文は、いただけません。
    タイかどこかではそちらの方が正しい調理法だったと思います。パッケージにそう書いてあるのです。
    ポットが台所の基本用品では無い国もあり、その国にあわせて味だけでなく調理方法まで変えてしまう、その柔軟性こそ日清の素晴らしさだと思います。
    Posted by とろ at 2006年10月02日 18:38
  9.  美智子皇后の実家は日清製粉グループの創業者、
     というツッコミを今更ながらしてみるテスト。
    Posted by at 2008年09月23日 02:13
  10. 日清製粉と日清食品は全く違うと、今更ながら書いておく。
    Posted by at 2008年11月01日 13:23
  11. 前に新宿の日清食品の前を台湾人と通った時に日清は台湾人が創業者なんだよって言ったら、美智子さんとこじゃないのって言い返えされた。
    そっちの方を知ってんだって思った。
    Posted by at 2009年03月15日 02:28
  12. 栄光なき天才達みたいな漫画は輸出されてないのかなぁ
    Posted by at 2009年04月05日 11:51
  13. 学研の「〜のひみつ」とか
    英訳して輸出すればいいのに
    Posted by at 2009年06月21日 23:35
  14. 222.229.234.56 自演
    Posted by at 2009年09月25日 14:54
  15. 海外のカップ麺はほぼ蓋にアルミは使われていません。
    紙+ポリラミです。レンジが最初から考慮されているのでしょうね。

    日本のはだから難しいかも。
    Posted by at 2010年05月22日 09:27
  16. フタ取って皿なりなんなり乗せればレンジでおk
    Posted by at 2010年07月19日 01:09
  17. カップラーメンって世界でもそんなに人気あったのかー。
    しかし、正しい調理法(といってもお湯をかけるだけなんだがw)じゃないのにおいしく食べられるんだろうか?
    レンジでチンとか初めて聞いたw
    Posted by at 2010年07月29日 01:36
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
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自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
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世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

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とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

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8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。