2006年08月03日

「日本は世界で第何位?」「い〜じゃん!J-POP」他

これまでに書いた紹介文と感想のまとめです。


2008年11月07日

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポートを返却して
日本は世界で第何位?を借りてきた。:)
データばかりの味気ない本かと思ってたけど全然違った。
年間200日以上も海外で過ごすという著者の体験話がメインで
そこで感じた疑問を検討するのにデータを提示すると言う形式。
その体験談が予想以上に面白かった。
日本人はどこの国の入国審査でも厳しく扱われないのに、世界で1ヶ所
だけ例外な場所があるらしい。それがイスラエルのテルアビブ空港
1972年に日本人3名が銃を乱射、手榴弾まで使って100人以上を殺傷、
内24人が死亡したという話なのでさもありなん。
ツアーで行っても、首謀者と同年輩の日本人は「レッドアーミー(赤軍)
じゃないよな?」と念を押されるとか。^^
参考資料になるような詳細なランキングデータを期待してると
すかされるかもしれませんが、世界旅行記の読み物+データ付き
として楽しめば満足度の高い内容かと。



2008年11月09日

日本は世界で第何位?を読了。
以前紹介した、ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート
同じカバーで同じぐらいのページ数。
あれに比べたら面白さと和みに少し欠けると自分は思うけど、
最初の予想以上に楽しめました。
著者は海外専門の添乗員をしてたそうで、その頃日本人から
ヨーロッパならではのクレームを何度も受けたとのこと。いわく、
「床にスーツケースを開けて広げられないほど部屋が狭いのよ!」
「日本人が小さいからって、わざと狭い部屋をあてがったりして」
「そりゃわたしたちは日本人だもの、たしかにうさぎ小屋に住んで
いるけど、海外に来てまでこんな仕打ちはないんじゃないの!」
目に涙を浮かべて抗議されたご婦人もいたそうです。
しかし、著者いわく、すべて誤解に満ち溢れている!
ヨーロッパ人が広い部屋に住んでいると、どうして思い込んでいるのか?
ということで、どうも日本人は広い家に住んでるアメリカ人と
欧州人がごっちゃになってるようです。実際に自分もそう思ってたし。^^;
例の日本の住居は「うさぎ小屋」と海外から馬鹿にされてるという件も、
著者は誤訳が原因だと言ってます。
原文はECの報告書にある「cage a lapins(カージュ・ア・ラパン)」。
最初はフランス語だったんですね。それが、英語に直訳というか誤訳
されて日本語での「うさぎ小屋」になったとのこと。
「cage a lapins」はフランス語で「都市型集合住宅」といった意味が
あって、当時開発されていた高島平の巨大集合住宅が連想されると
書かれています。これが本当なら言葉の独り歩きも極まった感じ。
日本人住宅の代名詞にまでなってますもんね。
そろそろこの汚名は返上して何か別なものに変えて欲しいところ。
歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)歴史をかえた誤訳



2008年09月21日

い〜じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン
ずっと順番待ちしてたこの本を図書館からやっと借りれた!
まだ途中までしか読んでないけど、かなり面白い。
TVに良く出てるから知ってる人も多いでしょうけど、マーティは世界的なヘヴィメタルバンド、メガデスの元ギタリストで、現在は「マリア様がみてる」の大ファン。
実際に、マリア様がみてるOVAシリーズ第3巻〜第5巻のエンディング曲『きれいな旋律』の作曲までしてたりします。
世界に知れ渡ったバンドのギタリストからアニソン作曲家ですよ。
日本のアニオタからもっとリスペクトされても良い経歴の持ち主なのです。

日本の音楽にはまったのがメガデスから抜けた理由の一つと聞いてたので、自分はてっきりメガデス活動中の頃に、J-POPや演歌を知ったんだと思い込んでました。ところがそうじゃないんですね。高校を卒業して直ぐにハワイへ引っ越して、そこで「演歌」に出会い、その「こぶし」のテクニックを自分のギタープレイに取り入れた。そんな彼のプレースタイルはバンド活動を続ける内に認められて、メガデスのオーディションに誘われるところまで行くんだけど、その他にも色んなバンドからお誘いを受けたそうです。オジーオズボーンからも声をかけらてたとか。メガデスのオーディションの数日後にはマドンナのバンドのオーディションも予定に入っていたらしく、「ぜいたくな1週間」だったと書いてます。
オジーに声をかけられたって、時期的にはジェイク・E・リーの後釜あたり?
とにかく、メガデス以前で既にもの凄い実力があったんだなあ。
テレビからはあまり伝わってこないけど、やっぱり凄い男です。^^
この本、かなり気に入ったのでまた紹介させて貰います。たぶん。



2008年09月23日

前回に引き続き、メガデスの元ギタリストで現在はアニソン作曲家その他の
マーティの著書い〜じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た-を紹介。
この本の第一章では、J-POPに目覚めて日本にやってくるまでが語られてるん
ですけど、第二章では、マーティ自身が選ぶJ-POPのTOP40が!
これは、凄いことだと思うんですよ。個人的に。

あの世界的なバンドのギタリストだったアメリカ人が、日本のポップソングの
TOP40を真剣に考えて選ぶということ自体が本来ありえないですもん。
J-POPにはまってなかったら、今でも現役バリバリで活躍してるはずの人が
日本語を努力してマスターし日本に移住した上でこんな事をやってくれるなんて。
サッカーで例えるなら、ロナウジーニョが日本語を覚えてJリーグに移籍して
くれて、よし俺が現役日本人選手のTOP40を選んでみようか、みたいな感じ?
まあとにかく、つくづくあり得ない事だと思うわけですよ。
最初はTOP10にしようとしたらしいんだけど、好きな曲が多すぎてTOP40に
なっちゃったと書いてある。ほんとマーティは最高だよ。
そのTOP40だけど、全部は無理なんでTOP10だけ紹介させて貰います。

10位 松浦亜弥 「桃色片思い」
9位 倉木麻衣 「Silent love〜open my heart〜」
8位 Ruby Gloom 「My Treasure」
7位 松浦亜弥 「Yeah!めっちゃホリディ」
6位 中島美嘉 「雪の華」
5位 相川七瀬 「Schock of Love」
4位 松浦亜弥 「ね〜え?」
3位 三人祭 「チュッ!夏パ〜ティ」
2位 平原綾香 「明日」
1位 華原朋美 「I'm Proud」

これは、正直言ってかなり意表をつかれたランキング。
そんなに松浦亜弥が好きだったなんて知らなかったよ。
メガデス時代のマーティの外国人ファンが知ったらどんな反応するかなあ。
ふ〜。キリが無いんでこの辺にしときます。^^



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posted by えいち at 23:48 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | 厳選オススメ本など
この記事へのコメント
  1. はじめまして。日本視覚文化研究会の管理人です。以前から記事を紹介させていただいてましたが、ご挨拶がおくれました。出来てまもないのに、うちのアクセスも抜かれそうな勢いでびっくりしてます。海外の日本アニメ・漫画に関する記事の翻訳サイトはいくつかありますが、2ちゃんの某スレッドを見てると、海外ファンの生の声を聞きたがってる人って多いみたいですね。今後も期待してます。

    ところでうちも設置してるACR WEBのアクセスランキングですが、うちのサイトの中でもページごとにランクインしてしまっているので、管理画面から設定してもらうとすべてまとめて集計できるので見やすくなると思います。それからご面倒ですが、サイト名も登録してもらえるとありがたいです。
    Posted by あきお at 2006年08月30日 20:20
  2. こんにちは、あきおさん。
    いつもこのブログの記事を紹介して頂いきありがございます。お陰でたくさんの訪問者が来てくれるようになりました。

    アニメ関連の翻訳サイトさんや2ちゃんねるは、できるだけ見るようにして参考にさせてもらっています。僕も海外フォーラムでのファンの生の声に興味があるし、何より面白いのでもっと取上げて行こうと思っています。

    アドバイス頂いたアクセスの集計をやってみました。やはりダントツでそちらのサイトからの訪問者がトップです。本当にありがとうございます。
    アニメやマンガは大好きなので、このブログの記事の中心になると思います。そちらのサイトの趣旨に沿ったものであれば、また取上げて頂ければ幸いです。
    Posted by えいち at 2006年08月31日 09:07
  3. 183.5.6.188 スパム
    Posted by at 2010年11月04日 22:02
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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。