2008年08月01日
3ヶ月以上に及ぶ図書館の順番待ちを経て、やっと手に取る事ができました。
そんな訳で今、私は日本のここが好き!―外国人54人が語るを貪るように読んでます。
最近はTVでもネットでも日本はネガティブな話題ばかりなので、もの凄い癒し効果が。外国人が客観的に海外と比べて日本の良い所を褒めてくれると、素直に嬉しいし、まだまだ日本も捨てたもんじゃない頑張ろうと力が湧いてきます。
それにこの本、単純に面白いですよ。
パキスタンやインドの人達が日本と日本人の中にイスラム教の資質を発見しちゃったり、3ヶ月前に多く支払った150円を封筒に入れて返してもらった事に感動するオーストリア人とか読んでて全然飽きません。
中には最初の印象は「何もかもが低い」だったと言い、洗面所の鏡の位置も低いからヒゲを剃るつもりが、気付いたら胸毛を剃ってたなんて本気かネタか分らないことを言うアメリカ人も。^^
そんな感じで、賞賛ばかりの日本ヨイショ本ではなく、ジョークを交えたり良くないと思うところも指摘されたりとある程度バランスが取れてるのも好印象。
かなり気に入ったので、しばらくはちょくちょく内容を紹介させてもらいます。
2008年08月03日
まずは前回に引き続き、私は日本のここが好き!―外国人54人が語るの紹介。
今回は2ちゃんねるなどで良くコピペされてた、ウズベキスタン人女性の話を引用。
あまり日本では知られていないようですが、日本とウズベキスタンの人々の間には、素晴らしい交流の歴史があるのですよ。ウズベキスタンの首都タシケントにあるナヴォイ劇場は、第二次世界大戦中、当時のソビエト連邦により抑留されていた日本人たちの尽力を得て完成しました。その後、この地に地震があった時、まわりの建物が次々と崩壊していく中、この劇場は無事に残ったのです。日本人抑留者の素晴らしい働きぶり、確かな仕事ぶりに、ウズベキスタンの人々はたいへんな感銘を受けました。ほかにも、ウズベキスタンの各地に、日本人抑留者によって建設された建物、運河、道路などがあります。日本人たちの勤勉さ、規律正しい行動、確かな技術などは現在にもずっと語り継がれています。そのため、日本人はたいへん尊敬されています。「日本人はすごい。あの国は素晴らしい。」と。こうして、戦争中の日本人の姿は、そのまま日本人のイメージなっているのです。一緒に働いたウズベク人のために、日本人が手作りしたゆりかごなども残されています。一人一人の交流を通して、かけがいのない友情も築かれていったのですね。
ソ連時代、他国人の墓地と同様に、日本人墓地を更地にして整備するよう当局から指示がありましたが、ウズベク人たちはそれに従わず、日本人墓地を守ってきました。(後略)
ナヴォイ劇場は知ってたけど、道路はおろか運河まで作らされてたのか・・・・・・
命がけで必死にならざるを得ない状況だったかもしれませんが、手抜きをせずに立派な物を作りあげる所は凄いですね。
姉歯さんに読んで聞かせてあげたい・・・・・・・^^;
前出のナヴォイ劇場とはこんな建物です。

画像はコチラのサイトから引用させて頂きました。
日本人墓地の写真などもありましたので興味のある方は覗いてみてはどうでしょう。

2008年08月07日
まずは、私は日本のここが好き!―外国人54人が語るの紹介から。
今回はスペインから来た24歳のイケメン男性カンポスさん。
僕が始めて日本を知ったのは四、五歳の頃ですね。何でって、そりゃあやっぱりテレビのアニメですよ。「マジンガーZ!」あれは面白かった。ええっ!知らないの?おっどろいたなあ!日本人なのに。それから「キャプテン翼」。(中略)
次はテレビゲームで「信長の野望」とか、「がんばれゴエモン」とか、あと「スーパーマリオ」、「ドラゴンクエスト」と次々に任天堂のゲームが入ってきた。日本産のテレビゲームで僕達は育ちました。ゲームオタクっていうのかな。ちょうど十五歳のころです。そして僕はそういうゲームからもっと日本を知りたいと思うようなった。まず独学で日本語の勉強を始め、それから日本人の家庭教師について会話をやって、大学生になったところで日本語検定1級を取りました。
でも、まだその時は、まさか自分が日本に留学するなんて思いもしなかった。それが一年前。二十歳のときです。ある刺激的な体験があって、それでもう僕は絶対に日本へ行くんだと、決心しました。スペインの大学をやめ、留学試験を受けました。四月から慶応義塾大学に通っています。もともと文学に興味があったので、好きな芥川とか三島の文学を通して、日本文学をもっともっと吸収するつもりです。
刺激的体験ですか?それは、(後略)
マジンガーZかあ。懐かしすぎる。
彼らに永井豪氏の最高傑作(と自分が思ってる)デビルマンの漫画を読ませてあげたい。そしてどんな反応をするのか知りたい。^^
しかし、信長の野望とかもやってるとは知らなかった。
スペイン語をしゃべる信長とか秀吉って・・・・・・・・
しかし、インタビュアーの人、日本人ならマジンガーZぐらい知っとこうよ。
2008年08月11日
またまた、私は日本のここが好き!―外国人54人が語るの紹介を。
今回は日本のTVでも活躍してる数学者にして大道芸人のピーター・フランクルさん。
僕はハンガリーに生まれながらフランスへ亡命し、アメリカにも三年以上住んだことがあります。他にも様々な国を訪れてきました僕が、最終的に日本を選んだ理由は日本、そして日本人が好きだからです。そしてその理由の中でも多くの人が意外に思うような点を取り上げてみましょう。
大きな理由の一つが、日本人の宗教のなさ、宗教に対する穏やかな態度です。僕個人としては、宗教とは人間にとって最もプライベートなことと考えています。ですからどの宗教を信じるかは個人の自由であり、それを他人に明かす必要もなければ、他人を巻き込む権利もないと思っています。日本では宗教が日常生活を侵すようなことは感じなかった。それは僕にはとても好印象でした。
ハンガリーで生まれましたが、普通のハンガリー人とは少し違い、ユダヤ人なのです。そのことが理由で両親は強制収容所に入れられ、親戚をたくさん殺されるという悲惨な経験をしました。それがもとで、両親は無神論者になりました。(中略)
友人の家に避難し彼らに部屋を貸してあげました。彼らが帰り、アパートへ戻ってみると部屋には一枚の紙切れが置いてありました。それにはこんなことが書かれていました。「あなたが私たちを泊めてくれたことを神様に感謝します!」これには非常に怒りを感じました。彼らを泊めたのは神様ではなく僕です。僕がしたことを神様に感謝するということは個人と個人の関係を辞退するということではないでしょうか。そう考えるととても寂しくなりました。(後略)
日本人の宗教観は特殊だというのは、たまに海外の方から聞かれますよね。
その良し悪しは自分には判断できませんけど、ピーターさんは気に入った模様。
穏やかな人柄とは裏腹に波乱万丈な人生を送ってきたピーターさんが、自分が滞在した多くの国から日本を選んだというのが素直に嬉しい。

2008年08月13日
まずは恒例の私は日本のここが好き!―外国人54人が語るの紹介を。
今回で最後にします。本を図書館に返さなきゃいけないので。^^;
そんな訳でラストバッターは、ノルウェーから来たイーベル・ストダブルさん。
(前略)日本の生活は暮らしやすいですよ。物価が高いと言われるけど、それはノルウェーと同じだし。でもね、日本のレストランのご飯は大体いいんだけど、パンだけはいやだな。白くてふわふわしすぎてるから。握ると大きなパンが小さなかたまりになってしまう。柔らかすぎるから。
ノルウェーのパンは黒くて硬い。そこが美味しい。だからときどきナショナル麻生スーパーマーケットで材料を買ってきて寮のキッチンでパンを焼くんです。パン焼き器で。すごく美味しくできるよ。(中略)
食べ物でも何でも、日本ていう国はほんとうに、生活するのにまったく苦労しない国だと思いますね。そうねえ、日本のいやなことねえ、考えちゃうなあ・・・・・・・。
ああっ、そうだ。電車で頭ぶつこと。それがいやだな。(中略)
いいところはいっぱいある。レストランがいつでも開いてる。しかも値段が安い。すし、やきとり、とんかつなんか大好きだから、それがいつでも食べられるのは本当に嬉しい。納豆はダメだけどね。日曜日にデパートやスーパーが開いてるのもいいな。ノルウェーの日曜日は店が全部閉まっているから。(後略)
日本のパンが嫌という外人さんは珍しいかも。
よく見かける感想は信じられないほど柔らかくて美味しいというのがほとんどだから。
この人は全く逆なのが面白かった。柔らかいのがダメな外人さんもいるんですね。
しかし、自分で作ってまで食べてるなんてよほど黒くて硬いパンが好きなんだなあ。
そういえば日本製のパン焼き器が海外で人気だったような気が・・・・・・・
今度ネタにしてみようかなと。
amazon紹介文
本書は『文藝春秋・特別版・私が愛する日本』(2006年8月臨時増刊号)に掲載された「大特集・外国人52人が語る 私は日本のここが好き!」を元に、新たに2名のインタビューを加えて単行本として刊行したものです。
当時はちょうど中国や韓国で反日デモや暴動が頻発した時期でした。我々はこんなにも近隣諸国から嫌われているのか、と多くの日本人はショックを受けました。
しかし、反日ばかりではない、日本が大好きな外国人も大勢いる。彼ら「外の眼」に映る今の日本の姿をきいてみよう、ということで始まったインタビューは、雑誌掲載後、「日本の良さを再認識した」「当たり前だと思っていたことが大切だと気づかされた」等々、大きな反響を呼びました。
あれから数年が経ちましたが、混迷する世界の中で、依然として私たちは、自らの立ち位置を見失いがちです。日本がこれからどうあるべきか、何を守り伝えていかなければならないのか、今一度「外の眼」に映る自らの姿に真摯に向き合う必要があるようです。
親切、正直、誠実、謙虚…そして、世界一の「一般人」がいる。世界32ヶ国の「外の眼」から日本へのエール!「文藝春秋・特別版」(2006年8月臨増号)大好評特集の単行本化。
私は日本のここが好き!―外国人54人が語る | |
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○麻布
がなんなのか気になります。
私が1です。
特にドイツのが好き
あっちのはでかくて歯ごたえがあるパンが多いんだよな
それにしてもここのレビュー読んで自分も読んでみたくなりました
明日、図書館で予約しよーとっ!
当時のニュースから読み取れるのは、依頼主の建設会社は「安い建築」をゴリ押ししてくる。
建築士は単なる雇われなので、建築会社に気に入られなければ切られる。
会計士と同じですよね。クライアントをチェックすることで、クライアントから給料を貰う
という難題をこなさないといけないから。
そこで入院中だった奥様の事もあって、姉歯さんはコストカット案を止むなく飲んだ。
でも、奥さんのせいだと報じられたことで、彼女は自殺してしまった。
悪いのは、ゼネコンでしょう。