2006年08月29日

ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本

これまでに書いた紹介文みたいなもののまとめです。


2009年12月02日
前回、「次回からは内容紹介や製作秘話(?)などを語らせて頂きます」と
書きましたが、今日は書籍化の製作裏話を1つさせて貰います。
題して「聞いてないよー! Part1」。
あれは、締め切りを数日後に控えた慌しい日のことじゃったぁ。
洋泉社の担当者からこんなメールが舞い込んで来よったんじゃぁ。

■えいちさんのプロフィールを、奥付(一番最後の頁)に入れなければなりま
せん。下に書いたことは最低限必要かな、と思ったのですが、せっかくなので、
ちょっとおもしろいエピソードなどを追加したらどうかなぁと思うのですが、
いかがでしょうか?ご検討のほど、宜しくお願い申し上げます。
=================
【例】
えいち
@@在住、@@@の世代。
「海外の人が日本や日本人についてどんなふうに思っているのか?」が知りた
いと、2007年から英文の記事や外国人のアニメ・マンガ評を翻訳するブログ
「誤訳御免!!」を立ち上げる。やればできる子かもしれないし、褒められて
伸びるタイプかもしれないと始めたものが、いまや月間200万PVを超すお化け
ブログに成長。
日々、@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
最近、
ブログを立ち上げるほどのオタクなのは、家族・友人・知人には秘密。
=================
※在住と、世代については、ぼかして書いてもいいし、ホラを書いてもいいし、
まったく触れなくても結構です。
※※「日々」や「最近」は、日々の日課や、最近気になることでもなんでも、
近況の話題、がもしあれば追加してもいいかと思います。
※※※または、どのような子どもでどのように成長したか、といったものでも
いいと思います。

奥付にプロフィールですってーーー!?!? 聞いてないよー!
対面での打ち会わせの時も、その後のメールのやりとりでもそんな話は無かったはず。
何故にこんな土壇場で・・・・・・・くぅ、しかし書かねばなるまい。
だが、ちょっと待って欲しい。そもそも奥付って何なんだ? ^^;
調べてみると、本の発行者、出版社、印刷所、著者などか書かれた頁のことだった。
なるほど、言われてみればどの本にもそういう頁があるよね。
でもあれなら、あまり読む人もいないだろうし、時間も無いのでサクっと軽い
ノリで書いてしまおう。それに担当さんが、書きやすい様にとあそこまでテンプレを
作ってくれてるのだから、それを踏まえつつ・・・・・・・と思って書いたのが以下。

愛知県生まれ。ブログのコメント欄では何故かたびたび女性説が持ち上がるが、どうしようもなく男性である。学生の間は田舎でくすぶっていたが、就職を機に上京。会社では持ち前の世間知らずぶりを発揮して周囲を呆れさせる。その後、特に語ることもないサラリーマン人生を過ごし今度は都会でくすぶっていると、ある日突然閃いて、「夢追い人」にジョブチェンジ。自宅警備のスキルを得る。
収入は減るも自由時間が増えたため、以前から気になっていた「海外の人が日本や日本人についてどんなふうに思っているのか?」というテーマを探求すべく、2006年7月に英文の記事や外国人のアニメ・マンガ評を翻訳するブログ「誤訳御免!!」を立ち上げる。やればできる子かもしれないし、褒められて伸びるタイプかもしれないと始めたものが、今では月間200万PVを超す人気ブログに成長した。
2009年3月末、静かで空気の綺麗な環境を求めて田舎へ移る。
目の前に田んぼが広がる長閑さに惹かれ、これならと入居したアパートであったが、トラクターの騒音とカエルの鳴き声に静寂を破られ、野焼きの煙で燻されるというまさかの展開に激しいショックを受けた。
その後、迫り来る蟲たちと戦いながらも翻訳記事をアップする日々を送る。ここ数ヶ月、特に誤字脱字が多いのは、ブラインドタッチを試してるからのようだ。いつになったら習得できるのかは定かではない。
最近は、アニメよりもアメリカのドラマを観てる時間が圧倒的に増えた。特に「ボストンリーガル」「ヴェロニカマーズ」「ボーンズ」などは、欠かさずに観るほど気に入っていて、何故もっと日本で人気が出ないのだと嘆いている。
ちなみに、あんなブログを立ち上げるほどのオタクなのは、家族・友人・知人には秘密である。しかし、もしこの本が重版が出るほど売れたら両親には打ち明けようと密かに決心している模様。是非みなさんの力で男にしてやって欲しい。

以上の文章をメールで送った後、少々長いので短く編集したと返事が来て実際の奥付
のレイアウトが添付されていた。そこには、編集された管理人のプロフィールが小さ
な文字で載っていて、改めてこんなところまで読む人なんかほとんどいないだろうなぁ
と思った。これなら、あの軽いノリでも全然OKだねと。
ところが数日後、担当さんからamazonにアップされましたよと連絡を頂き該当ページに行ってみると、そこに何故かあの管理人のプロフィールが・・・・・・・・・
聞いてないよー!!!
いやいやいやいや、こうなると知ってたら、「夢追い人」にジョブチェンジなんて
書かなかったのに。amazonで全国的にまさかの羞恥プレイですよ。\(^o^)/
dousitekounatta00.jpg

ホントどうしてこうなった・・・・・・


2009年12月03日
それは置くとして、まずは恒例の書籍プッシュをさせて頂きます。
今日は、裏話ではなく真面目に内容の紹介を。
とりあえず、どの記事をどれぐらい載せるかという基本的なことを伝えるべき
ですよね。そうするのに一番手っ取り早いのは、目次を見てもらうこと。
そんな訳で、担当さんのOKを頂き目次をここで公開することにしました。
下のサムネイルをクリックして大きな画像で見て下さい。

mokuji001.jpg

見てのとおり、アニメではなく文化・社会系が中心です。
これには賛否あると思いますが、管理人と担当さんの意見が合致した結果ですので、
ご容赦下さい。載せる記事の取捨選択の話は長くなるのでまたそのうちに・・・
編集さん達により、記事タイトルが変更されているものが多々あります。
でも、どれがブログ上のどの記事かは直ぐに分かって頂けるかと。
しかし、3件ほど絶対に分らない記事があります。
だってブログ上には載ってませんから。
そう、いわゆる「書下ろし」ってやつですよ。
当初はそんな予定なかったんですが、急遽突っ込むことにしました。
正直ちょっと微妙な数ですが、本を買ってくれる人に何のメリットもないのは
イカンと頑張って書きました。ちなみに、先日ブログにアップした「ここがヘンだよ
日本の英語教育」と「日本のバラエティ番組をどう思う?」は、書き下ろしの
没ネタだったりします。でも、あれだけの反響があるのならアッチを書籍に入れた
方が良かったかも、と後悔したのはここだけの秘密。^^


2009年12月08日
ブログ本の表紙があまりにも不評で男泣き。T_T
そんなに酷いかなぁ・・・・・・おかしいなぁ・・・・・・・
自分の要望と少し離れてはいたけど、インパクトはあるし萌え方向に面舵一杯という
こともないしと思い最終的にOKを出したのは自分なんで、ちょっと凹むわー。
担当さんが言ってましたが、実物の大きなイラストはかなり良い出来だとか。
amazonでは、表紙を拡大して見れるのでちょっと見てみて下さいよ。
恐らく、実際に店頭に並んだ実物を見ればまた印象が違うんじゃないかなと。
それと、コメントで質問のあった、書籍に載せる記事を閲覧不可にするかどうかです
が、まだどうするか思案中。閲覧不可にするのが普通なんでしょうねえ。たぶん。
でも、ちょっとまだ考えてることがあるので決めてません。
あれだったら、みなさん今のうちに該当記事を(ry


2009年12月09日
ブログ本の方ですけど、今日ついに見本というか、著者への贈呈本が届いた!
nippom_review091209a.jpg
その数、なんと10冊!!

いや、こんなに頂けて嬉しいのですけど、このブログは秘密でやってるので、
この本を進呈して喜びを分かち合う人が誰もいなかったり。O_O
ホントどうしようかなぁ。とりあえず、自分が読む用、保存用、予備用で3冊
キープするとしても、まだ7冊ほど余る計算になる。
うーん・・・・・・・発売後に、図書館へでも置き忘れてこようか・・・・・・・
ちなみに、実物の表紙を見ての感想だけど、やはりamazonの画像と比べると
ちょっぴり印象が違う。良い意味で。そう思いたいだけかもしれんけど。^^;
ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本
<405位→362位→656位→1363位→891位→607位「今日ココ」(゚∀゚)>


2009年12月16日
明日、とうとうブログ本が店頭に並びます。たぶん。
そんな訳で発売前の最後のお願いをさせて頂きます。
正直なところ、以前からこのブログを見てくれている常連さん達には
あまり価値のない商品かもしれません。書き下ろしの記事もありますが、
3本というのは微妙な数でしょう。それに、過去記事を何度も読んでくれてる
方には新鮮味の薄いこと請け合いです。管理人自身がそうですから。
この本を製作する過程で何度も何度も記事を読み返したことで、実際に頂いた
贈呈本を読んでも、面白い部分は既に読み飽き、アラばかりが目に付いて仕方
ないという状態。つくづくこの本は、まだこのブログを知らない人か、新着記事
しか読まない人向けだなぁと思いました。
しかし、それでもあえてココで、この本を買って下さいとお願いしたい。
先ほども言ったように、このブログ本に関しては100%満足できてません。
ここのコメント欄では表紙が不評だったし、書下ろしの量も少ない、その他にも
もっとこうすれば良かった、ああするべきだったという事がたくさんあります。
ぶっちゃけると、リベンジしたい! O_O
その為には、この本がある程度は売れて、どこかの出版社から続編をやりませ
んかと声をかけてもらわないといけない。
それが、今現在の偽らざる管理人の気持ちなので、よっしゃーその野望に協力
したるという方は、是非お願いします。
また、既に価値が薄いのを承知で、ある意味管理人を応援する形でこの本を予約
してくれた常連さん達には心から感謝します。ありがとうございました。<(_ _)>


2009年12月17日
まずはブログ本の件から。
先日の記事で弱気な発言をしたところ、担当さんから励ましのお電話を頂き
ました。しかも、今日が発売日ということで書店を回って現場確認をし、その
報告メールまで頂きましたよ。それには三省堂で平積みされてるブログ本の
写真が添付されてました。

shoten0912a.JPG

うおおぉぉぉ、本当に書店に並んでるよー。
管理人の周りには本屋がないことを覚えていてくれて、写真を送ってきて
くれたんだねぇ。ホントありがとうございます。
ちょっと元気が出たので、前回のようなネガティブではなくポジティブなことを
書いてしまおうと思います。
題して「ザ・ニッポンレビュー!を10倍楽しむ方法 パート1」。O_o
先日、ここの記事を何度も読み返してくれてる人達には、新鮮味が薄いと言いま
したが、実は書下ろしではない記事もいくつか書き直している部分があるのです。
ここのブログタイトルからも察せられるように、管理人が誤訳している部分を
プロの翻訳家に添削してもらったのですよ。ブログの方は、誤訳したままにして
いるので、ブログ本文と見比べながら読むと間違い探して的な楽しさがあって面白
いですよ。「誤訳を探せ!」みたいな感じで。(えー
誤訳部分の修正だけでばく、翻訳文後の管理人の文章も書き直した部分があるので
その違いを見つけるのもまた一興かと。
そんな訳なので、ブログ本に載せた記事を閲覧不可にするというのは、やらない
ことにしました。今のところは。
あ、近所の本屋に置いてあったよーという目撃情報をお待ちしてます。


2009年12月26日
先日、コメント欄でブログ本が週間アスキーにチラっと紹介されてると教えて
くれてましたが、それが気になりグールグ地図で近くの本屋を探し自転車で
20分以上かけて行ってきました・・・・・・がしかし、見事に潰れてた・・・・・・
改めてここは田舎なんだなぁと凍てつく寒さの中で実感した。
このまま収穫無しで帰るのは何だか口惜しかったので、必要になっていたSD
カードを求めて家電量販店へ更に20分ぐらい自転車を飛ばした。
ここは潰れてなかたったけど・・・・・・・・高いよ!
amazonと比較すると倍ぐらいの値段になってる。
改めてここは田舎なん(ry
まぁ店舗の無い通販と比べたらいかんのでしょうけど。
結局、目的は何も果たせずに途中でスーパーに寄り、おでんを買った。
美味しかったけど、ほんのりしょっぱい味がしたのは何故・・・
そんな感じでブルーになってると、担当さんからメールが来てて件のアスキーを
ゲットし写真を添付してくれてた!

asuki-nippon0912.JPG

うおっ、本当に紹介してくれてるよー。
実は、担当さんが編集部へブログ本を献本してくれてたおかげだったりします。
本当にグッジョブ&大感謝。


2009年12月29日
コメントにて、ブログ本が日刊サイゾーさんのところで紹介されてると教えて
貰ったので、リンク先に行ってみるとかなり大きく取り上げて頂いてました。
素直に嬉しいですし、とてもありがたいですよー。
そして、この慶事の影にはまた担当さんがいました!
例によって、書評家の方に献本してくれていたのです。
改めて、日刊サイゾーさんと担当さんに感謝です。ありがとうございました。
もちろん、本を購入して下さった方にもお礼申し上げますっ。
そして、この効果が早速現れてますよ。
なんと「ザ・ニッポン・レビュー!」が、AMAZONの本全体ランキングで
夢の二桁圏内に再び入ったぁぁぁああああああ。( ゚∀゚)=3


管理人の次なる野望の為に買ってやって下さい。
いつ消滅するか分からないブログなので保存用としても是非どうぞ。(爆
ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本
ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本
おすすめ平均
stars日本の萌え文化の凄さを再確認
stars内容は面白い
stars日本文化の世界的な大衆化を感じる
stars溜飲
stars愛と驚愕に満ちた【海外から見た日本の諸々】を紹介 Σ(゚δ゚=)

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雑記ですから

08/03/22

ブログの参考にしてる面白い本ランキング。

1位
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史
外人さんがアニメを中心とした日本のオタク文化を本にしたものは珍しくなく なってきましたが、その中でもこの本はダントツで理屈抜きに面白い。 何が良いって、著者のパトリック・マシアスが、アメリカで育った本物の ギークだって事に尽きる。子供の頃から、ゴジラやウルトラマンなどの特撮や バトル・オブ・プラネット(ガッチャマン)やスター・ブレーザーズ(宇宙戦艦 ヤマト)に夢中になり、アメリカのTV会社のいい加減さに翻弄されながらも、 オタクであり続けた記録が、微笑ましいやら楽しいやらで最高です。 内容にちょっと触れると、黒人やヒスパニックの危ないお兄さん達がドラゴン ボールのアニメTシャツを着てたりとか、リン・ミンメイにアメリカの少年たちが 「デカルチャー」しちゃったり、ガッチャマンのパンチラシーンで性に目覚め ちゃったり、ガンダムWでアメリカの十代の少女たちがヤオイに走ったりとか、 もう興味がない人にはどうでもいい話ばかりなんですが、ファンには溜まらない ネタのオンパレードで一気に最後まで読ませる魅力がある、というか魅力が溢れ まくってます。
自分が知る限り、彼以外のオタク本を書いてる外人さんは、アニメを楽しんでると いうよりも評論しているので、どうも上から目線の様に感じてしまいます。 スーザン・ネイピアさんの本を読んだ時も、そんな印象を受けましたよ。 日本を良く研究されていて、あ〜そういう考え方もあるのかあと、感心する一方、 彼女には、アニメに対しての答えが既に出ていて、その持論を補強するためのアニメ だけを例に挙げるので、ちょっとそれは違うんじゃないかと反発したくなる。 翻ってマシアスは、アニメを見る目線が自分とほぼ同じなので、共感できるんですよ。 ただ単純にアニメや漫画を楽しんで感じたままを書き連ねてる。学術的には価値が無い のかもしれませんが、自分にとっては凄く価値のある本だったりします。

2位
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
図書館で借り直してまた読んでみた。
やっぱり面白い。
地球の裏側にある全くの異文化で育った人の感想や考え方って、日本人には 想像できないような意外性があるし、普段は気にもしなかった事を指摘されると あ〜確かにそうだなと思わず納得させられる。 この作者のコリン・ジョイス氏のように10年以上日本で暮らし日本語がペラペラ になったイギリス人が、日本語の巧みな言い回しや表現・ユーモアに感心し楽しん でいると書いているのを読むと、単純に嬉しいし興味深い。 コリンさんは「猿も木から落ちる」という諺がかなり気に入った模様。 英語での「Nobody is perfect」なんて足元にも及ばないと言ってます。 この方は、ニューズウィーク日本版の記者を経て今はイギリスの高級日刊氏 テレグラフの東京特派員をしてるのですが、日本で「全米が泣いた」というフレーズ が流行った時は、それを記事にして送ろうとしたほど気に入ったそうです。 残念ながら、他の記者に先を越されてしまったようですが、まさか「全米が泣いた」 が既にイギリスで紹介されてるとは意外というか、そんな重要性が低い記事も 書いてるのかとちょっとビックリ。
他にも、プールに日本社会の縮図を見ちゃったり、美味しいけど味がどれも変わらない日本のビールにガッカリしたり、イギリスは紳士の国と言われて驚いたりと色々な面白エピソードが満載でした。 この面白さの半分でも見習いたんもんです。^^;

3位
中国動漫新人類 (NB online books)
中国動漫新人類 (NB online books)
目からウロコが落ちました。ボロボロって。 この本の趣旨の一つに「反日で暴れる中国人がどうして日本のアニメや漫画を楽し んでいるのか?」を考察するというものがあるんですが、正に自分が常々知りたいと 思っていた事なので、本当に楽しんで読めました。 著者は中国で生まれた日本人であり、大学で中国からの留学生を教えていたりもして るので、彼らの生の声を通訳など通さずにそのまま文章にされている所が魅力です。 スラムダンクが中国でもの凄いバスケブームを起こしたり、大人気のクレヨンしん ちゃんをパクッた中国アニメが中国人の小さな子供にも馬鹿にされてたりとかも 面白いネタだったんでが、コスプレイベントが中国の国家事業として企画されている という事実にビックリ。もちろん、何で反日教育をしてる中国政府が、日本アニメ 大好きの若者が日本のアニメキャラに扮するコスプレを自ら開催するのかという理由 も、著者なりに一つの解を示してくれています。他にもアメリカで起きた反日運動の 裏側など、アニメ以外の話題にも触れており読みごたえ十分な内容でした。 管理人同様、今の中国はどうなってんの?と思ってる人は是非読んでみて下さい。

4位
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
内容はタイトルのまんまで、世界中の日本人を扱ったジョークを集めて紹介しながら 著者の海外経験を通して海外の人が持つ日本人の印象や実態とは少し違う固定観念などを面白おかしく、時には真面目に語ってくれます。 著者はルーマニアに2年間在住しており、その時に「キネーズ(中国人)!」とほぼ 毎日声をかけられたそうです。親しくなったルーマニアの友人に、何故東洋人を見かけ ると中国人だと言うのかと聞くと、「あの豊かで優秀な日本人がこんなルーマニアなん かに来るわけがない。中国人に違いない。って思うんだよ。距離感が違いすぎるんだ。 日本はずっと上過ぎてね。」と言われたとか。リップサービスを差し引くとしても 他のルーマニア人にも同様の意見が多かったと述べてます。 何か読んでてこそばゆくなってきますが、こんなのもあります。 アメリカが日本人を動物に例えると何かというアンケートが実施されて、一番多かった 答えが「FOX(狐)」だったとか。どうやら「ずるい、ずる賢い」という意味だそうですが、狡猾・卑怯者ぐらいに思ってるのかもしれませんね。 真珠湾から安保のただ乗り(と向こうは思ってる)、湾岸戦争でのお金のみの貢献に 日米貿易摩擦あたりでこういう印象になってるそうです。 とまあ、こんな風にちょっと顔をしかめたくなるようネタも載ってます。
全体的には面白い内容のネタが多いし、巻末の辺りでは世界中で愛されるアニメや 漫画のジョークもあったりするので、ここの読者さんならかなり楽しめると思います。 この本が話題になった頃は、よく2ちゃんねるでもこの本に載ってるジョークがコピペ されてたので、あーこれがネタ元かあと膝を打つ人もいるでしょう。 単純な面白さで言うと前回紹介した「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート よりも上だと思う。まあジョーク集だから当たり前なんだけど。^^;

5位
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか
今やアメリカのMANGA出版社で1人勝ち状態になりつつある、VIZの創設メンバーである堀淵 清治氏が、アメリカでの漫画出版における艱難辛苦を当時を振り返りながら語っています。ご存知の様にVIZは小学館と集英社の共同出資による日本の会社です。だから自分はてっきりこの堀淵 清治氏も小学館か集英社の人だと思っていたんですが、さにあらず。 VIZを立ち上げる前は、アメリカに住んでるただの漫画好きなヒッピーだったようです。 VIZの立ち上げ直後はアメコミの会社エクリプスと組んでその販路を活用するも、アメコミの流通経路や販売方法に限界を感じ、尚且つVIZ単独での漫画出版の野望の為にエクリプスと袂を分かつ。その時の葛藤や苦労、その後のもう駄目かいう苦境にある女性漫画家の作品に救われたりと VIZの成長物語がとても楽しく読める。 アメリカにおける漫画黎明期をその直中にいた生き証人とも言うべき人の回顧録。 興味がある方は是非。

6位
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
私の部下はイギリス人―アングロサクソンが世界を牛耳っているわけ
これは面白かったというよりも先に、はあぁ〜とため息が出た。 ある程度分かっていたとはいえ、現地で何十年も働いた人から人種差別の実情を 語られると重みが違う。ほんと彼らは有色人種を差別することが骨の髄まで染み 付いてるというか、遺伝子に書き込まれてるんじゃないかって感じですよ。 しかし、その差別も年代によって少し様子が違うという所にイギリスの歴史が 垣間見えて興味深かったです。 著者はある日本の電気メーカーの現地法人社長をされてたのですが、イギリス人 社員のくせもの振りに随分と辛酸をなめさせられたようです。日本人の常識から すると、キチ○イ認定されそうな人が普通にゴロゴロいるってのが凄いですよ。 性善説で動くと悉く失敗し、自らのお人よしぶりを痛感させられたとありますから。 ほんと改めてイギリス人てこんな人間なのか、イギリスってこんな国なのかと 驚かされました。テレビなどで英国に良いイメージしか持ってない人にはかなり ショックな内容かしれません。 本筋の現地オフィス関連の苦労話は文句なしに面白かったですが、少し話しが それる部分はちょっと退屈だったかも。
とにかく良い意味でも悪い意味でも心に残るネタが多かったです。 ビジネス書ではなくエッセイなので、そういう問題に対処する方法が詳細に書いて ある訳ではないですが、英国の負の部分を実体験に基づいて書かれた本は意外と 少ないと思うので、是非一読してみて下さい。

7位
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
これで4回ぐらい読んだと思うけど、いつも読後に妙な気分になる。 面白かったーと喜んだり、何じゃこれと失望したりという激しい感情じゃなくて、 慣れ親しんだ東京の話のはずなのに、何か知らない別の街を題材にしたおとぎ話を 聞かされたような、まったりした感じ。 きっとこれが、哲学者だという著者のマイケル・ブロンコが書く文章の力だね。 普通の外人さんと違い、異文化に驚くだけで終わらず、そこに哲学者らしい解釈を ちょぴり詩的に加えてるのが印象的だった。 大袈裟に褒める訳でもなく、手厳しく批判するでもなく、彼独特の言い回しで東京 の一部を切り取ったエッセイの集合を、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、 自分にとっては、味わった事のない感慨を与えくれる貴重な本です。 ま、そんな曖昧な紹介はこの辺にして内容に少し触れると、著者は宅配便の便利さ にいたく感銘した模様。ほとんど奇跡だとまで言ってます。^^ 日本人にしたら当たり前の事だけど海外では違うんですかね? 面白かったのは、やっぱりTシャツのなんちゃって英語は最初凄く気になったみたい ですよ。女性が胸の位置に「ロッキー山脈」とか「天国の門」とかプリントされた Tシャツを着てると思わず視線が胸に吸い込まれると言ってます。^^ まあこれは定番ネタですね。でも彼の場合は、呆れるだけで終わらずそこで哲学 しているのが売りです。

8位
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
これはもうタイトル勝ちというか、日本人なら思わず手に取りたくなるでしょ。^^ でも、ちゃんと中身も充実してますから問題無しです。 2年ほど前の本なので、内容に新鮮味は欠けてますが、ホンダが二足歩行ロボットを 創る際、法王に神への冒涜にならないかお伺いをたてに行き、それもまた神の御心に かなうとお墨付きを頂いたとか、フランスで日本色丸出しのアニメめぞん一刻が 大人気だったというのを読むと、理屈ぬきに楽しくて堪らないのですよ。 著者はデジタルハリウッドの学長さんだったりするので、そういう世界に広がる オタク文化をビジネスや産業と絡めて解説されてもいます。

9位
シュリーマン旅行記 清国・日本
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイの木馬で今日でのも有名なトロイアの遺跡を発見したシュリーマンはみなさんご存知でしょう。 しかし、彼が日本へ来ていたことを知る人は意外と少ないようです。もちろん自分も知りませんでした。^^  タイトルからも分るように、この本の1/3は清国(万里の長城や上海など)に割いてます。 しかし、残りの全てがあのシュリーマンが書いた日本見聞録。それだけでもう必読ものでしょ。 amazon顧客リビューのずらっと並んだ高評価ぶりを見て頂ければ自分が言う事は何も無いです。

10位
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
amazon内容紹介 : イラクと日本で何があったのか!最も危険をともなう撤収は、いかに行われたか?なぜ、一人の殉職者も出さずにすんだのか?10次、5500人にわたる自衛隊史上最大の任務―その人間ドラマと緊迫のドキュメント。
当時のマスコミ報道は本当に酷かった。今でも大して変わらないですけどね。^^ だから、自衛隊の活動は実際の所はどうだったの?という方には是非読んで貰いたい。