2007年03月25日

小野不由美インタビュー 海外アニメサイト

元ネタ Anime News Network


ヤンキースの井川はアメリカでも笑わせてくれますね。
井川コミックで親睦…ナインに将棋漫画おススメ
ほんと素晴らしいキャラクターです。ご活躍をお祈りしてます。
ハチワンダイバー 1 (1) ハチワンダイバー 2 (2)

さて、管理人はもう6年近く続巻を待っている小説があります。
記事タイトルでもう御分かりでしょうけど、小野不由美さんの作品
「十二国記」です。正直このままもう出ないんじゃないかと半分諦めてました。
だから、いつもの巡回サイトANNで小野さんのインタビュー記事を見つけた時、
あーそういえば、TOKYOPOPから英訳版が出たからだろうなと思いましたが、
でももしかしたら!という思いを捨て切れませんでした。

そんな訳で小野さんのインタビュー記事をむさぼる様に読んでみましたので
その内容を紹介しようと思います。このインタビュー記事はTOKYOPOPから
ANNが無償で提供を受けたようです。小野さんの旦那さんは有名な推理作家の
綾辻行人氏で、大学時代に同じ推理小説研究会に所属していたと以前に読んだ
事があったので、てっきり彼女自身も小説家志望だと思ったら全くそんな事は
考えてなかったそうです。まあでも、人生そんなもんですよね。
管理人も人生思いがけない事の連続ですし・・・・・・。
他にも色々と興味深い回答をしてくれていますし、何といっても管理人が
1番知りたい事にも具体的にではないですが答えてくれていますので、彼女と
彼女の作品に興味のある方は是非読んでみてください。

蛇足ですが、ANNの元記事には閲覧者からのコメントがいくつか付いてます。
そこには英訳版のカバー(表紙)を嘆く人の書き込みがありました。
そのカバーとはこんな↓感じです。
影の海.jpg

この書き込みに対して、このカバーはオリジナルの絵師に依頼した
んだとういレスがありましたが、定かではないです。
それに、フランス版はこれだよというレスもありました。
影の海 フランス.jpg影の海 フランス2.jpg

オリジナルはこれ↓です
月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート


アメリカ人の好みは良く知りませんが、個人的にはフランスの勝ちです。
うーん、もしかしてアメリカでは汚れの目立つ白いカバーは嫌われる
傾向でもあるんですかね。詳しい人がいたら教えてください。

注:小野不由美さんの言葉をTOKYOPOPのスタッフ(たぶん)が英訳し、
更にそれを管理人が素人和訳してますので、小野さんの真意とかけ離れている
可能性もあることを考慮してお読み下さい。

Interview : Fuyumi Ono, Author of The Twelve Kingdoms
Mar 18 2007

いつ頃プロの作家になりたいと思ったのですか?

小野不由美: 私は本当にプロの小説家になるなんてあまり考えてなかったんです。
作家になった後に初めてプロとしてやっていきたいと思いました

あなたが仏教の学位を持っていると読んだことがあります。
どうして最終的には小説家になることになったんですか?


私が大学院で過ごしている時に、学費が急に底をついたんです。
私は退学せざるを得ませんでした。目標も無く、喪失感で一杯でしたね。
そんな時に、私が大学の時に書いた小説を読んだ編集者が、生活の為に
書いてみたらどうかと勧めて下さったんです。

あなたの仕事はあなたが想像していた通りのものでしたか?
もし変えられるなら何を変えますか?
あなたが1番誇りにしている事はなんですか?


私は自分が作家になるなんて想像すらしていなかったので、本当に全てが
予想外の事ばかりになりました。
変えたいと思う事は全くありませんし、現状にとても満足してます。
私が最も誇りとしているものに関してですが、それは少女向けの小説を初めて
書いた時に起こった事ですね。これは最初から最後まで読む事が出来た
私の初めての小説ですと、私の少ない読者の中のたくさんの人が言ってくれた
んです。それが何よりも嬉しかったですね。

どんなファンタジー作家があなたに影響を与えますか?それはどうして?
その他のジャンルや作家であなたが愛読しているものは何ですか?


これは言うのが恥ずかしいんですけど、ファンタジー小説はほとんど読んだ
ことが無いんです。私がどうにかこのジャンルに行き着くことができた
主な理由は、出版社がファンタジー小説を依頼してくれたからなんです。
私は本を書き始めたすぐ後に、C・S・ルイスのナルニア国ものがたりや
ロジャー・ゼラズニイのアンバーの九王子を知り、その中に私がたどり
着きたいと努力している種類の理想的なファンタジー小説のシリーズを
見出した事もありますね。
ともかく、私はちょっとしたファンタジージャンル音痴なので、正直な
ところ十二国記をファンタジーというより架空物語だと私は考えいます。
それか、虚構世界を舞台にした歴史ドラマのほうが近いかもしれません。
ですから、私が受けた最大の影響は日本の歴史小説です。
だけど、私が読むのが好きなジャンルはミステリーなんですよね。

小説を書くうえで1番大変ことは何ですか?
また、それはどうしてですか?


1番大変なのは、自分の作品を評価することです。
その本が本当に面白くなるのか、自分の読者と通じ合えているのかを
判断しようとする時、何度読み返して分析しても正確な答えを得る事は
絶対にできません。それは、自身が生み出した作品を評価する為の
適切な観点を人は決して持ち得ないからです。それがどんなに不可能
な事か理解した今では、私は自分の判断を信用できなくなりました。
自身の判断が信用できない限りは、「これはこのままで十分面白い。」と
簡単に言うことが本当に難しいんですよね。

今、何を執筆しているのか話して下さいますか?

今は、昔に書いた少女向けホラーシリーズの書き直しをしています。

どのようにして、十二国記の複雑で素晴らしい世界を創り出したのですか?
この世界の歴史や登場人物を綿密に考えるのにどのくらいかかりましたか?


もともと十二国記の世界は、私の以前のシリーズ、魔性の子(Demon Child)の
為に作られていたんです。これは、出版社がよりファンタジー色の強い作品を
依頼してきた時に書いた別のシリーズなんですけど、今ではファンタジー
として成立してたか良く解らないですね。どちらかと言うと、ファンタジー
要素を持った(少なくとも。だと良いな)ホラーストーリーだったかも。
まあその時に、その世界と歴史を大体は創っていた訳です。
私は子供の頃からずっと、もっともらしい理由で強いつながりのある話を考え
出したりして楽しんでました。(例えば、ここに川が流れているからこの国は
そこから攻め込まれるとか、その世界の歴史において特定の出来事があった
ので、このような伝説が残ったとか、そんな感じで)
地図やタイムラインを書いたりというのを単に楽しんでた部分もあるので、
正確にどのくらい実際の仕事として時間を費やしたのかは良く解らないですね。
重要な仕事を終えた後でさえも、それにあれこれ付け加えて思い返していた
りして、そのアイデアで遊んでるんです。
私が続き物を書く本当の理由は、私が物語を書く度に、それにどんどん
ディティールを付け加えて行くからなんですよ。

これだけ長いシリーズを書いていく上で、どのようにして物語の
出来事を把握しているのですか?


私はタイムラインを作りながら物語を書きました。
物語に出てくる専門用語の辞書も作ってますよ。

あなたの好きな登場人物は誰ですか?それはどうしてですか?

“ 好き ”という言葉にはたくさんの意味がありますけど、1番楽しんで書けた
という意味では、珍しく名前のつけてある町の住人になっちゃうんですよね。
上手く説明できないんですが、たぶん彼らが一番に自分に似ていると感じるし、
現実的だからでしょうね。彼らのことを書くのは楽しいですし、上手く書き
上げた時は、もの凄い達成感があるんですよ。

第1巻の影の海を読んだのですが、身体的、感情的、精神的に限界以上に
追い込まれる若い女性を描いた素晴らしい物語だと私は感じました。
登場人物はあなたが知っている誰かに基づいているのですか?
そして、あなたはヨーコと似たような立場になったことがありますか?


陽子は特に誰かをモデルにしたということは無いですけど、強いて言うなら
手紙を書いてくれた私の読者たちですね。
最近、私は若い女性向けの小説を書いています。たくさんの私の読者が手紙を
書いてくれるようになって、それにはしばしば個人的な悩みを打ち明けて
くれるものがあります。でも私は一度も返事を書くことはできませんでした。
だから、その代わりとして私は「月の影 影の海」を書いたんです。
陽子に降りかかる災難についてですが、陽子がこの世界で成長し身を立てて
いく上で受けた精神的、感情的トラウマというものは、多かれ少なかれ、
全ての人が経験していくことになるものだと私は感じているんです。
私も過去に同じ経験をした事がありますし、何とか克服する事もできました。
これといった答えがあるわけではないんです、ただ、あなたにも
「こいうことってあるよなあ」と感じて頂けたらと思っています。

十二国記が大成功を収めたと知った時、あなたの心にはどんな思いが
よぎりましたか?あなたはそのお祝いをしましたか?
もしそうなら、どのように祝いましたか?


私は十二国記が成功したという実感を一瞬たりとも感じた事がないんです。
1巻は1992年に出版されました。それを最初に書き上げた時、読者にとって
この物語は重過ぎると言われ、没になったんです。多少の紆余曲折の後に、
やっと出版されることになると、読者から圧倒的な支持を頂きとても嬉し
かったですよ。そのおかげで、続編を書くことができましたし、今もここに
いる事ができます。その頃からほぼ15年が経ち、私の読者数も今のレベルに
ゆっくりと増えていきました。本当に少しずつ徐々にです。
だから、全体的にみると十二国記に関しては、突如にもの凄い反響が起こった
という感じでは無いんですよね。

この作品の最後の小説(これまでのところ)は2001年にリリースされました。
あなたは、十二国記の世界に再び訪れて
更なる物語を書く予定ですか?


Yes, I do.

アメリカで十二国記のアニメがリリースされてから数年が経ちます。
アニメと小説で読者が知っておくべき違いは何でしょうか?


會川さんがアニメの脚本を書かれています。彼は本当に凄い脚本家なんです。
會川さんは、彼が働いている様々なメディアのそれぞれ固有の特質の違いを
熟知するという事に秀でています。小説ではベストの方法が、アニメでも同様に
ベストだとは限りません。ベストを目指すのなら、原作を変更していく事は
避けられないんですよね。この事をシリーズのファンたちが心に留めておいて
くれると1番良いのにと私は思っています。

banner2.gif いつまでも新刊待ってます。


十二国記は全て読みましたが、とにかくどれも面白いです。出版順がベターでしょうが、どれから読んでも問題ないと思います。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
小野 不由美

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート 風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

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アニメはオリジナル部分が批判されたりもしたそうですが、小野さん自身は肯定的なようですね。管理人もNHKで良く見てました。十分面白かったですから。まあ、終わり方は・・・・・
十二国記 月の影 影の海 一巻十二国記 月の影 影の海 一巻
久川綾 子安武人 石津彩

十二国記 月の影 影の海 二巻 十二国記 月の影 影の海 三巻 十二国記 月の影 影の海 四巻 十二国記 月の影 影の海 五巻 十二国記 風の海 迷宮の岸 第1巻

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posted by えいち at 11:50 | 東京 ☀ | Comment(28) | TrackBack(0) | Novel/Books(小説・本)

2007年02月02日

日本の小説が韓国人読者のハートを鷲掴み ブルネイ・タイムズ

元ネタ The Brunei Times

以前、このブログで村上春樹氏の「海辺のカフカ」海外書評
記事にしましたが、村上氏の作品が世界中で楽しまれているのは
みなさんも良くご存知だと思います。

そして最近は村上氏だけでなく本当に色んな日本人作家の小説が、
翻訳されて海外で販売されるようになりましたよね。
島田荘司氏の「占星術殺人事件」をアメリカのamazonで見かけた時は
うっすらと感慨に耽ってしまいました。
学生の時に読んでかなり衝撃を受けたあのトリックを
海外の人達がどう感じるのか興味がありましたが、
購入者のリビューが載っていなかったので解りませんでした。残念。

島田荘司JPN.jpg島田荘司Eng.jpg

こういった日本の小説の海外進出は迷惑な隣人の韓国にも及んでいるようです。
事あるごとに反日感情を爆発させている彼らが日本人作家の作品を書店で買うという事実を「ツンデレ」の一言で片付けるの簡単ですが、そこには韓国の大衆文化が抱える根本的な問題があるように感じました。それをココでハッキリ指摘すると何やら不味い気がするので控えますが・・・・・。

今回の元ネタはブルネイという一般の日本人には馴染みの薄い国のものですが、The Korea Heraldの韓国人記者が書いたものを転載しているだけです。
他にもマレーシアのウェブニュースサイトで転載されているのを見かけました。
韓国人記者が書いたにしては公正でバランスが取れてますが、
チラチラと愛国心や日本に負けている苛立ちが透けて見えます。
まあそれは彼らの仕様だから仕方ないですね。

Japanese writers appealing to Koreans' literary taste
韓国人の文学的な趣味に訴えている日本の作家


韓国の出版業界は、ますます増えつつある翻訳された日本の小説を原動力とした“ジャパン・ウェーブ”に対処する事と、同時にその事態を受け入れる事に苦悩している。それはアジア地域における韓国のポップカルチャー・ブームの欠点を示唆しているのだ。

韓国のポップミュージック、ドラマ、映画は国内外で楽しまれ続けているのに、国内の小説家達は悪戦苦闘しており日本や他のアジア各国へ作品を輸出できないでいる。

対照的に、韓国の出版社はここ数年で急増している日本の小説を楽しんでいる韓国人の読者に応えるべく、主要な日本の小説の翻訳権を獲得する為に奔走中だ。

韓国書店協会連盟は、先週の国内ベストセラー・ブックス・ランキングの誰もが望むトップ10枠を3冊の日本の小説が占有したと発表した。

2006年全体で見ると、僅か6冊の韓国の小説だけがトップ20リストに入り、日本の小説に苦戦しながらその内の5冊がランキングリスト入りした。

教保文庫(これは国内最大の書店になる)は最近、過去4年間のベストセラー作品ランキングのデータを公表した。それには急速なペースで増加している日本の小説の影響が、韓国の小説の地位に深刻な驚異をもたらしている事を示していた。

去年を例に取ると、31作品の日本の小説がトップ100リストに入り、韓国の作家達の23作品を上回っていた。

そういった傾向は2〜3年前から始まり、その後韓国での日本の小説の普及拡大は加速している。国内の出版社は、村上春樹の様な有名な作家だけでなくあまり知られていない著者のものまで翻訳した小説を絶え間なく過度に出版しているようだ。

そして特徴的な変化は、文学嗜好のある韓国人読者にうけている日本人作家の幅の広がりだ。

以前は村上や吉本ばなな、江国香織といったえり抜きの作家だけが、ここで熱狂的な支持を得ていた。だが今は、奥田英雄や恩田陸、吉田修一、そして日本の若手グループ作家までもが韓国の読者と出版社から注目を集めている。

この根底にある問題は、どうして韓国は日本の小説に捕らわれているのかだ。

批評家は日本のゲームやコミックブック、音楽に慣れ親しんでいる韓国人の20代と30代の増加を指摘する。今日の韓国の若者は、文化的な製品に対しいかなる愛国心に基づいた意欲も見せようとしないので、本当の文学的な娯楽を与えてくれる小説なら何でも手にする傾向があるのだ。
たとえそれが日本や中国のものだとしても。

もう1つの理由は、日本人作家達がその作品で見せる独自性や創造性、そして想像力の及ぶ範囲だろう。それらのクオリティの高さが世界中からファンを獲得している。

それと同時に、韓国のヒット小説の欠落も国内の出版情勢における日本の小説の急速な増加の要因だ。

韓国の主流作家達は、さまざまな興味を持ち、世界文学へ心を開いているポストモダンな韓国人読者に追いつけないと語っっている。

今日の読者にとっても、朝鮮戦争のような伝統的な出来事(北朝鮮との再統一とイデオロギーの衝突など)はどうでもいいのだろう。なのに、多くの韓国人作家は未だにそういった内容の時代遅れの本を濫造しているか、創造力に欠ける個人的な家族歴(このテーマはもう国内の読者の関心を失った)に頼る傾向があるようだ。

とりわけ、韓国の読者が気楽な日本の小説だけでなく本格的な文芸作品まで読んでいるという事は、日本の小説が韓国の出版市場において主要トレンドとして定着している事を示唆している。
(By Yang Sung-jin, The Korea Herald/ANN)

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posted by えいち at 03:37 | 東京 ☀ | Comment(23) | TrackBack(0) | Novel/Books(小説・本)